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閑話・登場人物紹介



挿絵(By みてみん)


二〇九三年当時


<勇者パーティー>


【マティアス】

二〇六四年生まれ。人間の男性。牙国ポストルガのモーラン子爵家に生まれた剣士。初等貴族院を出て十三歳から三年間冒険者として活動。十六歳の時、王女カタリーナとの結婚のため武功を立てようと従軍。二〇八四年、聖王の采配で“選ばれし者”と認められ、多国籍の「聖杯騎士団」を結成するが、翌年にサウリュスと交戦し敗北。その後アルバート二世の支援で立て直しを行い、サウリュスと再戦した際は、ジグモ五世の介入もあって撃退し名誉挽回を果たしている。アルバート二世の戦死を受けて、戦局打開のために北辺の地(ラッポニア)を強襲して魔王を討伐。のちに牙国ポストルガ王配として同盟軍の将軍として同盟軍北部戦線で最前線に立つ。適性は少ないながらも魔法を使い、魔剣士として戦う。

【メルロス】

東方連合インターラプションのエルフの女性。二〇六二年、魔王軍に故郷を追われ精霊の森(エルフェイン)に逃げたが、べーレインの手引きで付与術士バッファーとしてマティアスに会う。身体強化を駆使した肉弾戦が好み。マティアス即位後もトッドと共に騎士団を率いる。

【アラヴィア】

二〇六二年生まれ。人間の男性。勇者パーティーの狩人レンジャー。マティアスとは旧知であり、従者としてマティアスとともに従軍する。マティアス即位後は団を抜け、マティアスの参謀となる。風魔法を操ることができる。

【ヘラルト】

二〇六〇年生まれ。人間の男性。西陽国カステリア出身の魔法使い。レオの紹介でマティアスらと共に冒険をしていたが、アンドレーに能力を買われ従軍。現役世代の魔法使いとしてはトップクラスの魔力と多彩な術を持つが、戦術などは苦手なためモーリスの下に付く。

【レオ】

二〇四四年生まれ。人間の男性。神聖帝国ホリズムスの冒険者。牙国ポストルガでの活動中にマティアスらと知り合い、アンドレーのもと志願して従軍。人間のメンバーとしては最年長である。重戦士タンカーとしてパーティーを支える。マティアス即位と同時に引退。

【ラベンダ】

二〇六九年生まれ。人間の女性。聖教国シストスコの生まれで、パーティーの回復術士ヒーラー。アルバート三世に見初められ、独断の爵位付与により王妃に。カタリーナとの親交も深くなり、後世に続く「永久同盟」を立ち上げた。


ここまでの六人が「勇者パーティー」と呼ばれる者達であり、騎士団結成後も少数作戦では六人で戦闘。


<聖杯騎士団>


【ネルム】

人間の男性。騎士団の副団長。騎士団創設にあたって、聖王の所管する聖典騎士団から転向。政治面に疎いマティアスらを助ける。

【フィレンツ】

人間の男性。魔王城への攻撃に際し、城内の突入に選抜された連合王国アルブランドの騎士。勇猛果敢で、魔王軍の将軍の首を取った経歴もある。普段は騎兵隊にいる。少数作戦時には、勇者パーティーの荷物持ちや御者に志願している。

【ヨハン】

ドワーフの男性。魔王城への攻撃に際し、城内の突入に選抜された神聖帝国ホリズムスの傭兵。ベルガンとも文通があったが、戦時中は自粛。普段は歩兵隊にいる。斧を好むドワーフとしては珍しく剣派。

【アルドーヌ】

人間の男性。東方連合インターラプションの王族。父・ジグモ五世に反発して入団。騎士団の参謀を務める。

【トッド】

精霊の森(エルフェイン)出身のエルフの男性。エルフとしては若く、入団にはベーレインが強く反対したが、ベーレインの重臣である父・シュメインの推薦もあり承諾。アルドーヌに同じく、騎士団の参謀となる。

【モーリス】

牙国ポストルガ出身のエルフの男性。冒険者としてマティアスと出会い、アンドレーのもと従軍。騎士団の魔導隊を率いる。

【ヒューム】

人間の男性。東方連合インターラプション出身の騎士。馬術に長け、騎士団の騎兵隊を率いる。アルドーヌに同調して魔導騎兵フスリアから移籍する。

【アムワイズ】

人間の男性。西陽国カステリア出身の傭兵。「陽光傭兵団」を率いて南部戦線に参じていたが、マティアスらに助けられたことから団員ともども合流する。騎士団の歩兵隊を率いる。

【ジョセフィ】

西羅王国ゴーリア出身の人間の女性。弓の名手で、騎士団の弓隊を率いる。

【チョースケ】

人間の男性。牙国ポストルガが国交を持つ極東アブシットの島出身。サムライを名乗り、カタコトの共通語ローマンを話す。付与術を扱う。常に先鋒を志願し、同郷の数人を従えて戦う。

【サリア】

人間の女性。聖教国シストスコの出身で、聖王により紹介されたシスター。騎士団の会計を務める。



<光の同盟>


【アンドレー】

人間の男性。牙国ポストルガの将軍。西陽国カステリアとの南部国境を守っていたが、魔王軍への対抗のため、マティアスを連れ神聖帝国ホリズムス南部戦線に向かう。

【アヴィス三世】

人間の男性。牙国ポストルガの国王。マティアスに期待を抱き、一人娘との結婚を約束して彼をアンドレーに付け前線へ送る。元々体が弱かったためマティアスの従軍中に病に斃れ、カタリーナへ譲位後すぐ死去。

【カタリーナ】

アヴィス三世の長女。初等貴族院でマティアスと親交を深めるも、身分の差から父に待ったをかけられる。高等貴族院まで進み、魔王討伐後のマティアスと結婚。女王カタリーナ=アヴィス一世として即位。

【べーレイン】

精霊の森(エルフェイン)に住むエルフの王。音信魔法レイクルを同盟軍へ伝授。マティアスらにメルロスを託した。アルバート二世の戦死後、北部戦線を率いるために出陣。

【シュメイン】

精霊の森(エルフェイン)の将軍。ベーレインの従弟いとこで、妻と死別したベーレインに代わり王系を繋ぐ。エルフには珍しく子が多く、長男のトッドのほかに三人いる。

【ジグモ五世】

東方連合インターラプションの亡命王。魔導騎兵フスリアの残党を率いる。父ジグモ四世の仇であるサウリュスを討とうと奮戦。一度は追い込むも、逃れられてしまう。父の命で(エルフは対象外だったものの)少数種族・民族を弾圧したため、メルロスからは二代揃って「愚王」と呼ばれていたが、北部戦線でマティアスが助けられてからはその呼び名を使わなくなった。遊軍「東方亡命軍」として北部・中部戦線を中心に活動。アルバート二世の死後、ベーレインが来るまで北部戦線司令を兼任し防御陣地の構築にいそしんだ。

【アルバート二世】

連合王国アルブランドの国王。「光の同盟」の発起人であり、広大な平地が広がる同盟軍北部戦線を支えていたが、二〇九二年にサウリュスとの一騎打ちで敗死。マティウスの大成を予見しており、騎士団結成直後から私財で支援していた。

【アルバート三世】

アルバート二世の王子で、のち王。父と異なり文官気質。アリシアら穏健派との交渉を秘密裏に進めるが、その成果を見る前に死去。牙国ポストルガとの関係を特に重視し、永久同盟の締結を行った。

【ウィル】

アルバート三世の近衛。連合王国アルブランドを訪れる騎士団をもてなす。王とは幼馴染のようで、ラベンダとも交友が深くなる。

【フィリップ十二世】

西羅王国ゴーリアの国王。同盟軍中部戦線を率いる。アルバート二世とは対照的に、前線には立たずに指揮に徹する。アルバート二世の死を受けて、魔王強襲作戦を計画する。

【ミューラー】

西羅王国ゴーリアの将軍。中部の最前線に立ち戦う。

【フランク八世】

西陽国カステリアの国王。アンドレーなどを連れ山がちな同盟軍南部戦線を率いる。聖杯騎士団の魔王強襲作戦のために船を仕立てる。

【ピエール六世】

聖教国シストスコの聖王。聖杯騎士団の後見人。廻教イーシャムとの協力も惜しまないような改革路線も見せる。



<魔王軍東北(サモディア)軍>


【レノーレ】

エルフの女性。魔王直属の近衛で、魔王討伐後は統帥。戦争初期にサウリュスを勧誘し、東方連合インターラプション魔導騎兵フスリアを打ち破る。その後は穏健派の旗手として活動。

【アリシア】

東北サモディア軍の大将軍。キャスパリーグの魔人で、猫のような耳を持つ。魔人にしては珍しく、特定の魔法属性の特化などがなく前衛戦の方が得意。レノーレの友人。穏健派の主要人物として開戦初期から活動していたため、東方連合インターラプション侵攻前に東北サモディア左遷させんさせられる。

【アルヴァル】

竜人リザードマンの男性。東北サモディア軍所属だったが、魔王に気に入られたため近衛に。魔王討伐後は北辺ラッポ軍大将軍。

【ベルガン】

ドワーフの男性。名鍛冶と名高く、東北サモディア軍の整備補給参謀を務める。東北サモディア中央バルティシアのドワーフらをまとめる。

【グダニム】

東北サモディア軍の猪人オークをまとめる軍人。遥か昔からこの地域にて小さな国家を作って生活しており、魔王軍の凍土帯ルーシ侵攻の際には真っ先に参加した。

【ボンド】

東北サモディア軍の小鬼ゴブリンをまとめる軍人。ビートやグダニムをはじめとする東北サモディア地域の各種族をまとめ上げており、現在の東北首長会の原型を作った。

【ビート】

東北サモディア軍の小鬼ゴブリンをまとめる文官。アルヴァルに付いて北辺(ラッポ)軍の副将軍に。アルヴァルが中央バルティシアに出向した後は大将軍に任ぜられる。

【ホミ】

人間の男性。東北サモディア地域の人間の代表。特に動きもなく寿命を迎える。



<その他の魔王軍>


【ギスカール】

魔王と呼ばれたが、二〇九三年にマティアスに討たれる。ガルダの魔人で、火属性が得意。

【ガラムス】

魔人の長。魔王軍の大将軍筆頭。白竜の魔人で、氷属性を得意とする。二一八三年に討たれる。

【サウリュス】

人間。東方連合インターラプションの将軍で魔導騎兵フスリアの副団長だったが、二〇六〇年に少数民族の弾圧に対して立ち上がって国王ジグモ四世を敗死させ、魔王軍に加わる。魔王軍では西部ヌメリア軍の大将軍として前線に立ち、結成当初の聖杯騎士団を打ち破ってマティアスを敗走させたほか、アルバート二世を一騎打ちで討ち取る。魔王の死後も活動し、ベーレインやミューラーとも相対(いずれも優勢)するほどの奮戦を見せたが、老衰で死去。少数民族の正義のために立ち上がったが、その過程で虐殺まで主導しており、今日まで評価が分かれる。魔法も用いた乗馬戦闘が得意で、同じく魔導騎兵フスリア出身のジグモ五世も受けるだけで苦労する。

【イワンコフ】

炎竜の魔人。西方ヌメリア軍の副将軍を務める。サウリュスの呼びかけに応じて立ち上がった一人であり、東方連合インターラプションの西部における人間への虐殺を実行したが、その過程でエルフの森も焼き払ってしまった。サウリュスの引退で大将軍に昇進。

【ルキーノ】

一角獣ユニコーンの魔人の男性で、南部ダヌビア軍の大将軍。河川や山岳を駆使した巧みな戦術観と、戦後を見据えた政府の立ち上げを行うなどの政治観を持つ。

【イリアナ】

フェンリルの魔人で、女性。北辺の地(ラポニア)の出身で、アリシアやレノーレとの親交も深い。南東ドンヴォギア軍の大将軍で、魔王討伐後も戦線を拡大し、周辺の国に対して優位に立った講和を行っている。

【アラス】

シーサーペントの魔人で、男性。中央バルティシア軍の大将軍。凍土帝国ルーシの生まれで、非人間種の虐殺から隠れて過ごした。魔王の凍土ルーシ侵攻と同時に数人の魔人や小鬼ゴブリン猪人オーク、その他農奴(のうど)の人間などを伴い蜂起。帝都ネヴァグラッドを南から襲い、得意の水魔法で港を封鎖して帝都の人間を皆殺しにした。



挿絵(By みてみん)


<現代>


【エレオノラ】

史学探求の第一人者。アリシアとは三千年以上の付き合い。

【メルロス】

勇者三代を支えたエルフ。東方同盟インターアライエンの宮廷魔法使い。

【ドロシー】

エレオノラのメイド。エルフと人間とのハーフ。

【べーレイン】

精霊の森(エルフェイン)に住むエルフの前王。エレオノラやメルロスなど、世界中で生きるエルフの後見人。

【アリシア】

多種族国家である凍土帯ルーシの女帝として君臨する。

【イリアナ】

アラスによって破壊された旧都ネヴァグラッドを再建。その後はアリシアのもとに身を寄せる。

【ルキーノ】

大巴瑠幹バルカニアの王だった。連邦化と民主化を達成した後は、廃位して凍土帯ルーシに住み、人間諸国との交流に尽力する。

【トッド】

精霊の森(エルフェイン)の王子。エレオノラの研究に付き従って、東奔西走している。

【ヨハン】

老体ではあるが、西ランローパのドワーフをまとめる有力者。

【グダニム】

凍土帯ルーシの連邦首相。

【アルヴァル】

凍土帯ルーシ軍の元帥げんすい

【ゲーレス】

凍土帯ルーシ軍の参謀総長。

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