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いるよ

作者: タマネギ
掲載日:2023/05/13

好きでいてもいいのと

そう尋ねたとき、

もちろん、もちろんよと

話してくれた。


好きと嫌いだけでは

語りきれないのが

恋の川の流れだろうに、

好きの言葉にしがみついた。


ずっとそこにいてねと

そう言われたとき、

うん、ここにいるよと

好きの言葉を捧げた。


どこに行けるわけでもなく、

生きているかぎり、

ここにいて、そばにいて、

それが自分だった。


あの日から何年、何十年、

生きているかぎり、

好きを求めていることに

気がついた、なおさら。


長過ぎる人生となるのか、

短すぎる人生となるのか、

恋の森に迷うときには、

生まれ変わってもと慕いたい。


好きでいてもいいのと

そう尋ねたいとき、

そう尋ねられる人が

運んでくれる幸運がある。


それは、誰もが得られる

幸運じゃない。

心と命を授かったときの、

一番贅沢な使い方。


恋は麻疹、年を取ってから

かかると始末が悪いという。

そのまま死んでしまうから。

それはそれで幸運なのかも。


山頂が雲の中に消えている。

今週も週末は雨になる。

雨が週末に巡るのは、

心寂しい季節が来るから。


流した歌の言葉に、

少しも好きはないけれど、

あの日から何年、何十年、

好き、を求めているよ。

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