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4.魔王に変化?

「あー、耳が痛かった。あの歓声どうにか出来ねえのか? もう聞き飽きたわ」


「夕間。昔からの習わしなのだ、気にするな」


「でもよーラズロ。毎回聞かされる俺の身にもなってくれよ。それに召喚ってさ、予告とか出来ないのか? 俺にだって予定とかあるの!」


「夕間の世界に連絡する手段はないのだ。まあ許せ」


ラズロの言葉に、俺はソファの背へだらし無く凭れ掛かった。


10回目の召喚に、もはや面倒くささしかなく、やる気なんか起きもしない。


ここに来るまでにやっていた、VRのファンタジーゲームの続きがやりたかった。


幻想的な世界のフィールドを旅して、モンスターをひたすら倒していく。最後は閉じ込められた姫を救う為、伝説の不死鳥を倒すのだが、姫を救った時ある条件が揃っていると、幻のラスボスが現れる設定になっている。


その条件を満たす為に、サブクエストをひたすらこなし対人戦でも世界ランキング10位以内をキープした。


幻というのが良かったのだろう、久しぶりに寝るのも忘れる程面白い。


通常のクリアより3倍の時間をかけて、不死鳥を倒し姫を助けると画面の映像が一変した。


作り込まれた映像が流れ出し、幻のラスボス氷飛竜が姿を現した時なんかはもう興奮が止まらない。


不死鳥にHPを削られていた俺は、攻撃を回避しながら焦る気持ちを抑えてゆっくりと攻撃を仕掛けていく。


時間を忘れて氷飛竜のHPを減らしていき、後少しでエンディングが見れると思ったら暗い穴に落ちた。


コントロールが手から離れ、VRゴーグルが外れた時には軽く絶望し、俺は思わず叫んでしまう。


「もう勘弁してくれー!!」


ハァ。もう本当に嫌だ。


エンディングを見る為には、また魔王を倒さなくてはならない。


大陸を渡り歩くのも飽きたし、メンバーによっては1年以上かかる時もある。


ああ、早く帰りたい。

とりあえず、魔王の情報でも聞くか。


「オズ、魔王は何でいつもより早く復活したんだ? 50年って言ってたよな? 流石に早すぎないか?」


「ほっほっ。やっとやる気が出たかのう」


「オズー。俺はもう飽きてんの。早く教えてくれよ」


「まあ焦るな夕間。今回はいつもと少し様子が違うようでな」


「様子が違う? どう違うんだ?」


「魔物が現れたからのう、弟子に見にいかせたんじゃが、魔物の量が前よりも多いようでな。気になって水晶で魔王を見たんじゃが、前と姿が違って--- ほれ夕間も見た方が早いじゃろ」


テーブルに置かれた水晶にオズが手を翳すと、ぼんやりと淡い光が発光し始める。


光が落ち着き映像が浮かび上がると、見た事がない姿の魔王がいた。


なっ、どうなってるんだ?!


「オズ、これはどういう事だ?! 全然ちがうじゃねえか! 本当に魔王か? 尻尾生えてるぞ」


「ワシも疑ってのう、何度も確認したからの、間違いではない」


どうなってるんだ?! 角は元々あったがそれ以外は人間と近かったじゃねえか! 何だ? 羽や尻尾もあるし目の瞳孔なんか細長くて、まるで竜と合体したみたいだ。


魔王はこちらの魔力に気づいても怯える様子はなく、むしろドヤ顔のような顔で俺を見てきた。


水晶越しに見る魔王のドヤ顔は、やけに腹立たしい。


何だ? やけに自信たっぷりな顔してるな。早く殴りたい。


「分かった。準備して明後日には城を出たいんだけど、それでいい?」


「ああ、助かる。夕間に同行させるメンバーにはもう準備をさせておいた。明後日でも問題ないだろう。とりあえずメンバーを紹介するか。フローラ、入って来なさい」


フローラ? ------ って女か?!


やばい。やばい。


「夕間様。私はジュラ王国王女、フローラと申します。治癒師として同行させて頂く事となりました」


あー、これはやばい。


可愛すぎるじゃねえか! アニメのヒロイン何て目じゃない。


こんなご都合主義が10回目で起きるとは---- しかも王女。


男子校だったし大学にはまだ行ってないから、まともに女と関わるのは小学生以来だ。


ど、どうしたら良いんだ? とりあえず挨拶をすれば良いのか?


「夕間。フローラは私の孫娘でな。国内で一番優れた治癒師なのだ。くれぐれも宜しく頼むぞ」


ラズロの目が怖い。


そんな目をするなら、同行なんてさせるなよ----


「ほっほ、夕間殿は女性が苦手じゃからな。同行メンバーにはワシの孫もおるぞ。ミンハそこにいるじゃろ? 挨拶なさい」


「---- わたし、ミンハ」


ハァ?! 今度は幼女?!


小さい体にマントなんて被って---- 目なんかパッチリだし、どこかのゲームよりもレベルが高すぎる。


オズとクソも似てねぇ。本当に孫か?!


オズと幼女の顔を見比べるが、やっぱり似てない。


「ワシに似てないじゃろ。ワシの嫁の小さい時に似ていてのう、夕間が驚くのも当然じゃ」


「夕間、フローラとミンハに明日の準備を手伝って貰え。他のメンバーを、その時紹介して貰うがいい」


「夕間様。宜しくお願い致しますわ」


「ユーマ---- 宜しく」


王女と幼女に挟まれ、理解が出来ない。


魔王はドヤ顔だし、女がいるパーティー?


今回は、一体何が起きてるんだー!!





読んで頂き有難う御座います!

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