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刀憎斬  作者: 緑 じぃ
2/2

変化

「さっすが〜"選ばれた人間"はちがうね!」

女の人がニコニコしながら、褒めてくれた。

「いや、正直ビビって目も閉じてて、ただ刀を縦に振っただけなんだけどな」

「それでも、殺してるからすごいよ!」

スーパーの駐車場から、パトカーや救急車のサイレンが聞こえてくる。

「今日は、もう帰るよ!じゃあね!優時君。この後連絡するからねーー」

女の人は、手を振って屋根から屋根に、飛び移りながらどこかへいった。

(いや、連絡するって言っても、連絡先知らねーだろ)

「はぁー、戻るか、お母さんも心配だしな」

スーパーに入ると、ほとんどの人が起きていた。

「優時!大丈夫だったの?」

「大丈夫、隠れとったけん。お母さんも、怪我してない?」

「大丈夫、気絶してただけで、無傷だから」

(良かった。あれ、ちょっと待てよ。たしか、服装が変わってたような…戻ってる!なんでた!?それに刀!腰に下げてるんだけど!)

母親は、刀の方に気づいていなかった。

(刀が見えてないのか?)

そして、警察になにがあったのか質問されたりした。

この事件での、死亡者は1人もいなかった。

「じゃあ、帰ろうか」

母親は、疲れていた。

家に着くと、父親と兄が帰って来ていた。

「大丈夫だったんねー」

お父さんが心配そうに言ってきた

「俺は大丈夫だったけど、お母さんは気絶したんばい」

「本当に!?いやー生きとって良かったよ」

お母さんは疲れきっていた。

「ほんと、怖かったよーもう死んだかと思ったもん」

(本当に、母親が生きてて良かった)

「あれ?優時なんか痩せてない?」

「は?気のせいだろ」

風呂に入る前に、鏡で自分の顔を見てみると

(たしかに、痩せていた)

部活が終わってから、運動をしてなかった俺は少し太っていた。

上着を脱いで体も見てみると

(こんなに俺の体、筋肉ついてたか!?)

風呂から上って、体重計に乗ってみると5kg痩せていた

(まじかよ…部活やってた時とあんま変わらねえじゃん)

自分の部屋に戻ると、携帯が鳴った

(知らない電話番号だ…)

いつもなら、知らない電話にはでないけど

(まさかな…)

電話にでてみると、あの女の声が聞こえてきた。

「もしもーし!優時君だよね!?スーパーで会った私だよぉー!!」

「いやなんで、連絡先知ってんだよ!?」

「どうでもいいじゃん!そんなことより、明日学校終わったら駅まですぐに来てね!絶対だよ!」

「え、あちょっとまて!」

「なにー?なんか聞きたい事でもあるの?」

「聞きたいことは、いっぱいあるわ!その前に、明日学校が終わっても、親が帰って来るのちょっと遅いからすぐには来れないんだよ」

「別に走って来ればいいじゃん」

(は?・・・何言ってんだこの人)

「俺の家から駅まで結構遠いんだぞ!橋も渡らないと行けないのに、走って行けるわけないだろ!」

「いけるよ!君も気づいてるでしょ?何か変わった事あったでしょ?」

「変わったことって、たしかに痩せてて筋肉がついてた事ぐらいだろ」

「ほんとに、それだけと思ってるの?わかった。明日説明して上げるから、学校終わったら電話かけてね。君の家まで行って上げるから」

「わかった」

そう言って、電話を切った。

(ほんと、なんの説明もしてくれない人だな…)

翌日

学校から帰って、電話をかけた

「あ、もう帰って来たの!?」

「もう家に着いてるよ」

「すぐ行くよ」

ピンポーン

そして、すぐに女の人が来た。

「来たよー!早速だけともう行こうか」

「行くって、どこに?」

「私の家にだけど」

「は?なんで」

「もーいいから!行こ!刀持ってね!」

「わかった!行くから!その前に説明してくれ!色々と!」

「色々な説明は、私の家でするから!とにかく刀持って!」

(はぁー、仕方なく刀を持った…昨日初めて持った時より明らかに軽くなっている)

「刀持ったね!で、昨日みたいに服装を変えるには、まぁー、気合いね!気合い!」

「気合いって…」

(刀を握って、全身に力を入れるようにしてみた。)

サァーーー

「よし!変わったね!ちなみに、その服装は"武装(ぶそう)"て言うからね!」

「"武装"か」

「で、その腰にスイッチ見たいのあると思うんだけど、それを押してね」

「これか…」

(特に変化はないが…)

「このスイッチは、なんの意味があるんだ?」

「それは、まぁ簡単に言ったら"人間"から見えなくなるっていうかぁー、透明になるっていったらいいのかな?」

「"人間"から見えなくなるって、俺はもう人間じゃないのか!?あと、俺らは2人ともその、透明になるの使ったら、どっちも見えてるのか?…今、見えてるか」

「君は立派な"人間"だよ!もちろん私もね!まぁ他の事は、後で説明するから!もう行こ!」

「わかったよ」

「もう君は、"人間"以上の身体能力がある!あそこまで飛べるから!私が最初に行くからね!」

そう言うと、女の人は少し走って一気に30メートルくらい先の電柱の上に着地した。

「まじかよ」

「君も、来れるよー!!」

(よし、行ってやるよ)

俺は、少し助走をつけて思いっきり飛んでみた。

(まじか、俺浮いてる!!!)

「すげぇぇ!俺飛んでる!」

女の人の近くまで、飛んで着地した

「よっっと」

(あんなに飛んだのに、全然足に痛みがない…すげぇ)

「すごいでしょ!これで、わかったでしょ?君の身体能力は、"人間"以上なんだよ」

「あぁ、本当に信じらんねぇよ…」

「じゃあどんどん行くよー!あ、そうだ私の名前教えてなかったね。私は椎奈望嘉(しいなみか)!」



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