Start my school days
私は山川結愛。
今日から私は高校生になる。
そういっても、そんなにたのしみにしているわけじゃない。
学校の友達とか先生とかそうゆう人間関係がめんどくさい。
憂鬱だ。楽しくもない友達と楽しくもないことをやって、何が楽しいんだろうか
どうせ、私は高校生になっても、人間関係がうまくいかないんだ。
私は、みんなといる時間はみんなと等しくはないから。
だって、私は、アイドルだから。
ここでうまくいかなくても
私には私のことを好きでいてくれる人々がたくさんいる。
そんな優越感に浸りながら私は校門にたどり着く。
制服を着た新入生が『入学式』と書かれた看板の前にずらりと並んでいる。
そんなものを思い出の一枚にとか思いながら撮ってるのだろうか?どうせ、そんなもの、見返すことなんか滅多にないのに。
入学式が始まる。
起立したり礼したりほんとにめんどくさい。こんな形だけの式にいったい、何を求めてるの?
校歌紹介ってやつもあったが、下手。耳障りだ。
こんなつまらない学校、早くおわって、歌とダンスの練習にいきたい。
そんなことを考えていると入学式はすぐに終わり、それぞれの教室へと向かった。
最初は出席番号順に座るがわたしは、後ろから五番目で一番窓側の一番前だった。
ここなら、退屈な授業なんか聞いてないで外を眺めてられる。
それだけがラッキーだった。
そして、私は、このときはまだ思ってもいなかった。こんなやつがいたとは。
担任の名前は佐々木先生というらしい。
佐々木は明日までに自己紹介を考えることを宿題とした。
そして、わたしは早足気味で家に帰った。
私は学校でアイドルであるということがばれないように、髪型を地味目にしたり、ちょっとダサい黒いフレームのだて眼鏡をしていた。
それがすごい嫌だった。
私はこんなにダサい格好はしたくなかった。
だから、私は学校が終わると急いでダンススクールへと向かっていた。
本当の私はここにあるのだから。
そして、気づいたらかなりの時間になっていた。
私は自己紹介を考えるのを忘れていた。
だが、余りの疲労に私は家に帰ると寝てしまった。
そして、翌日を迎える。
私は、なにも自己紹介は考えていなかったが、そんなに重要なことじゃないと思っていた。
なんせ、この学校にいるときの私は偽りの私なのだから。
自己紹介は自分の番がまわってきた。
「山川結愛です。趣味は歌とダンスです。よろしくお願いします」
とりあえず、無難なことをいっておいた。が、私が演じるのはあくまでも地味な女の子のはずだった。歌とダンスは余計だっただろうか。
そんなことを考えていたがすぐに別の悩みができることになった。
それは、私の席の二つ後ろに座ってるやつだった。
「鷲崎和也です、、」
このとき私は焦った。この声を私は握手会で聞いたことがある。
「イーグルです、いつも応援してます!頑張ってください!」
いつもそういって私と握手するのだ。
「よろしくお願いします、ありがとうございます」
それを言って私は握手し返す。
そこ声が今、目の前にある。
また、私の正体がバレてしまうのだろうか
私の学園生活は焦燥感と不快感とともにはじまった。
私の正体がバレてしまうのだろうか。
もう、あんなことはこりごりだ。