『アーリア』『女勇者は振り向かない』登場人物まとめ(ゆっくり更新中:ネタバレ注意)
●アーリア 種族:人族 性別:女 年齢:不明(ハイティーンと推測される)
アーリアの主人公。自称吟遊詩人の卵。絶対音感の持ち主で、聞いた歌は全て覚えてしまい、魔法の詠唱さえ完コピしてしまう。
物心がつく前に奴隷として売られ、安酒場兼宿屋で下働きとして働いていた。そこを、旅の吟遊詩人に買われ、その弟子となったものの死別。一人旅を始めるや、川底の世界へ入り込み、水の妖精ウンディーネのアウリーリンと親しくなる。
が、顔も覚えていない産みの親に会ってみたいと願う様になっていたアーリアは、人界と時間の進み方が全然違う水の世界に留まる事が出来ずに、元の世界へと舞い戻る。
そこで、丘小人族の一団『お祭り巡礼隊』に加わり行動を共にするが、目的地に近付いた頃に騒ぎに巻き込まれ、悪漢グルドに襲われ、大怪我を負って寺院に担ぎ込まれてしまったりもするが、悪い錬金術師に恨みを買った挙句に死亡し、巡り巡って悪漢グルドの手により甦って、その女になってしまう。
金髪、碧眼、典型的な白色人種であり発育良好の健康体だが、今では巨大化の魔法でとんでもないでかさになる事もある。
●七つの名を持つ男 種族:多分人族 性別:男 年齢:不詳
アーリアの師匠であるが、謎の多い人物。既に死亡。
自ら七つの名を持つ男だぜ、と嘯き旅をしていた。アーリアにもどれが本名か教えておらず、この男の持っていたリュートをアーリアは形見として大切にしている。
●アウリーリン 種族:水の妖精ウンディーネ 性別:女 年齢:成熟した風貌だが永遠の命を持つ為不明
一人旅を始めたアーリアと最初に出会い、言葉は通じないものの仲良くなった小川の妖精。
温厚で優しく、非情に美しい女性で、アーリアも憧れを感じる程のスタイルをしている。
青く長い髪に、薄く青みがかった白い肌と、典型的なウンディーネである。
神代の言葉や魔法に精通し、邪悪な錬金術師の火の魔法を打ち消してみせた。
黒騎士ガッシュの愛を受け入れ、共にある事を選ぶ。
●悪漢グルド 種族:人族 性別:男 年齢:不明(20歳前後)
生まれ育ちも判らずに、ただ裏社会で生きて来た男。職業殺し屋。素手で人を殴り殺すのが流儀。
粗暴な風貌で、人としても大柄な方であり、筋骨逞しい身体をしている。
街の近くで起きた騒ぎの際、どさくさに紛れて人攫いをしようとアーリアを捕まえるも、丘小人達の反撃に合い逃げ出した。
その際に仕事に必要な割符を落としてしまい、それを取り戻す為に再びアーリアを襲うものの、変な女司祭に阻まれてしまうが割符は返して貰う事に。
同業者のロイを伴い街を離れる旅の途中、因縁浅からぬアーリアの死を聞かされ、不思議な因縁を感じつつも炭化したアーリアの屍骸を甦らせてしまい、心を奪われる。
●殺し屋ロイ 種族:人間 性別:男 年齢:22歳
殺しを得意とするヤクザものの若頭であり、親分の命令によりよその組に使者として送り込まれる事になる。
その旅に同行するのが、同じく殺しを生業にする男、グルドであるが、どうもそりが合わない。
冷徹で計算高い男の筈が、グルドに付き合わされて調子が狂って来ていると感じる。
小剣使いで、殺しの対象の急所を素早く切り裂くスタイルを誇りに思っている。その性か、魔法の小剣を持つアーリアの素人ぶりに腹が立ち、半分はグルドへのあてつけで、旅の途中、その正しい使い方(人の殺し方)を仕込んでやろうと思っている。
●ルリ 種族:青い星の精霊 性別:女 年齢:不明
邪悪な錬金術師により、星の井戸の罠にはまり、捕えられていたところを、三つ持っていた命を分け与える事を条件に逃がして貰う取引をグルドに申し入れ、逃がして貰う。
その際に、錬金術師の生み出したゴーレム兵器と戦い、アーリアやグルド達を守り、星空へ帰っていった。
強情な面もあり、助け出されたお礼をロイに拒まれ、意地でも恩返しをしてやろうと宣言をしたりもする。
これまた、発展途上のアーリアも憧れる美しくも大人びた風貌の女性で、見事な黒い髪に黒い瞳を持つ。
●謎の女司祭 種族:元人族の武神 性別:女 年齢:不明
●ミルティア(女勇者は振り向かない) 種族:人族(改造人間) 性別:女 年齢:21歳
伝承に残る元女勇者と、人であった頃の女勇者(女勇者は振り向かないの主人公)である。
時折、武神の使いとして世界をさ迷い、見所のある若者を修羅の道へと誘う。
それと同時に、世界に散らばるステキを集めては、闇の帝国へ持ち帰り、受肉させる役目を負っている。その為、大変な子沢山で、大半はその育児に追われているらしく、時折人界に現れて悪さをするのは、その息抜きも兼ねている。旦那は現魔王様で、息抜きの度に持ち帰るキラキラを核に子供がどんどん増えていくので、どう王宮に封じ込めてくかが悩みの種らしい。
アーリアの事も気に入ったらしく、何かと世話を焼いて見せた。
アーリアの一の子分を自称する事になるジミー少年を助け、その運命を決定付けた。また一人の悪魔の運命も。
過去の世界(女勇者は振り向かない)では、ミイラ取りがミイラとなって、南下する北の魔王軍を押し返そうと結集した連合軍を裏切り、魔王軍の四天王の一人、邪竜王の情婦となって男の為に尽くそうとやっきになる。
ヴァンパイアロードのグリモアール卿にも魅了され、精神的な浮気をしており、そのギリギリ感を不死の王相手に興じる事で、ハイエルフの娘を手駒に譲り受け、それを足がかりに連合軍を切り崩しつつもある。
テレパシーで数多くの賢者仲間と交信し、闇の帝国を内側から作り変えてしまおうと企み、個々の研究室で埋没してしまっているアイデアや魔道技術をミックス&実用化しては己の野望に生かしている。
魔王軍の中では、大悪魔ミダラー卿と名乗り、その変装術を駆使して悪魔の振りをしていたが、段々と手抜きに走って、只のコスプレイヤーと化している。
時折、実際に秋◎原とか別の魔界に渡っては、珍妙な衣装を手に入れてくる事もある。
現在は黒竜騎士団と大悪魔ミダラー様親衛隊の団長を務める。
●邪竜王 種族:邪竜族 性別:男 年齢:この世界と同じ
世界創生の時に創り出された邪竜族の生き残りであり、その名は人間の言葉では表現出来ない。
天地創造の折、破壊の為に創られた邪竜族は、その激しくも凶暴な性格の為に現在では個体数も少なく、新しく生まれる者も小さく弱い固体ばかりとなり、邪竜王に至っては交尾が可能な成熟した同族に出会えないでいた。
外見は金髪金目の大柄な白人。今のその姿は、当人にとっては寝ている間に夢を見ているだけの状態であり、その本体は別次元に存在する。
ミルティアの心臓に埋め込まれた火竜の血石により、出会った時は別の竜族と勘違いしてしまったが、交尾が可能な貴重な雌として迎え入れる。
現魔王の元で四天王の座に甘んじているのは、全てがどうでも良い事であるからであり、今一番に思っている事は、己の血縁を残す事である。
本当の姿は城一つ分くらいはある黄金の飛竜であり、雷のブレスを吐き、あらゆる物質を蒸散させる破壊の権化。
●アガタ 種族:人族 性別:男 年齢:13歳
湖の騎士アンブラ(イタリア語で琥珀の意味)の息子。
沈んだ船の船室に閉じ込められ、オーロ、フェッロと共に溺死して、幽霊となっていたところをミルティアに発見され、邪竜王付きの小姓として甦る。
琥珀色の瞳と、明るい茶色の髪を持つ少年。色白の肌。
魔王軍の中にあって、気丈に振る舞い、オーロやフェッロらを気遣う強さを持つ。
(名前はイタリア語で瑪瑙を意味する)
●オーロ 種族:人族 性別:男 年齢:12歳
湖の騎士ファンゴ(イタリア語で泥の意味)の息子。
アガタと同じく、沈んだ船の船室で自縛霊となっていたところを、邪竜王の小姓にスカウトされた。
やや無鉄砲な面があり、年相応に子供らしさが残る。
髪と瞳はやや深い茶色。アガタ、フェッロとも遠い血縁にあり、三人とも面差しが似ている。
(名前はイタリア語で金を意味する)
●フェッロ 種族:人族 性別:男 年齢:10歳
湖の騎士ロッチャ(イタリア語で岩の意味)の息子。
三人の中では最年少であり、やや引っ込み思案なところがある。
体格は細身で、色白なのはこの地方は陽が弱いから。陽が弱いのは、北の国から黒煙が流れ込んで陽を遮っているから。
髪と瞳は、やや落ち着いた感のある茶色。
(名前はイタリア語で鉄を意味する)
●シルヴィア 種族:ハイエルフ 性別:女 年齢:178歳
若いが高貴で美しいハイエルフの娘。
白銀の長い髪に緑の瞳。白磁の如く滑らかな肌。すらりと伸びた手足。
妖精郷の長の娘にて、やや世間知らずな所がある。
義勇兵として他のエルフ達と共にこの戦争に参加する。
人族の言葉、共通語が判らない為、お飾りとして軍議の席にも出席していたが、そこで物怖じしない女勇者ミルティアの言動に強く惹かれ、憧れを抱いていた。
最初はその裏切りに酷いショックを受けたが、結局は憎み切れずに状況に流されてしまい、魔王軍によって荒廃した世界を甦らせるというミルティアの目的を聞かされ、安堵して協力する事にする。
現在は、大悪魔ミダラー様親衛隊の副隊長であるダークエルフのシルと名乗り、魔王軍の中で協力者である偽ダークエルフ達や黒竜騎士団の副団長になったクレマシオンに支えられ、自分に出来る事を一生懸命にしようと燃えている。