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掌少短篇集

ウランの子 Child of Uran

掲載日:2013/11/30

待てバカ辞めろ早まるなっ。

この作品は殆ど空白とルビで構成の為、相応の環境でお読みください。

けれど、万が一となった場合でも、慌てず騒がずどうぞご安心を。

相応以外の環境で目にしたものもまた一つの真実には違いありません故。

 どんなに――……


 (『……――出来た見た) (いです――……』)

 (「さぁ出来たとは……) (何が出来たと言うんだ) (い」)

 (『……――あらやだ―) (―それを私の口から―) (―……』)

 (「言わねば分からない) (よ何事も」)

 (『……――もう――そ) (んなものは決っている) (じゃぁありませんか―) (―……』)

 (「決っているという事) (はあるまいに……で繰) (り返すけど……何が出) (来たと言うんだい」)

 (『……――貴方と私の) (――赤ちゃんですよ―) (―愛しい――可愛い―) (―……』)


 (……――そうして彼) (女は暖かな笑みを浮か) (べ彼の頬は凍り付く。)

 (何と言う事の無い光) (景だ。)

 (恐らく人類の歴史上) (、幾度と無く繰り返さ) (れて来たであろう、何) (気ない遣り取り。)

 (いや本当、だけであ) (れば何と言う事は無い) (、何処にでも転がって) (いる話だ。)

 (本当に。)

 (だが、この場にて語) (っている以上は、それ) (で収まる筈も無く――) (幾つかの看過出来ない)

 (前提に寄って、それは) (何と言う事の在る事例) (へ、えいやっ、とばか) (りに上り詰める。)

 (彼女は自動機械だっ) (た。)

 (樹脂と金属とその他) (諸々、甘味で無い品々) (で模造された麗しき人) (の形。)

 (凡そ百年掛けて築か) (れた、工業技術と公的) (規範の誇り高き雛型が) (一つ。)

 (勿論、その外見は美) (しい――首筋を真っ直) (ぐ伝う白銀の髪も、愛) (らしく整えられた相貌)

 (も、清らかな輝きを讃) (える紫水晶の瞳も、細) (やかに、しなやかに組) (み合わさった肢体も、)

 (鈴の様に凛とした声音) (も、穏やか且つ嫋やか) (な永遠に若き妻という) (ロールモデルを忠実に)

 (演ずる脳髄も、全て各) (社専属技師に寄る一級) (品であり、人形細工規) (格要項さえ無視するな)

 (ら立派に人間で通用す) (る――代金と注文の元) (、その様に造られたの) (だから当然だが。)

 (しかしてそれも、外) (面に焦点を向ければの) (事。内側覗けば別種の) (美貌、誰しも納得の機)

 (構、機構、また機構で) (あり、そこに胎児なる) (異物が入り込む隙間等) (ある訳が無く――……)


 (「そんな馬鹿な……」)

 (『……――そんなどう) (して――……』)

 (「いやだって……君は) (自動機械で」)

 (『……――貴方の妻で) (はありませんか――…) (…』)

 (「それは……その……) (その通り……愛しい…) (…可愛い……私の妻に) (間違いはないが……」)

 (『……――その言葉を) (過去に幾度言われたか) (私はちゃあんと数えて) (ますよ――…』)

 (「だとしても……」)

 (『……――だからこそ) (――ほら――ね――…) (…』)

 (「……うん……」)

 (『……――ちゃあんと) (動いている――ね――) (……』)

 (「……うん……」)


 (……――視線は、そ) (れが否という事を確か) (めさせようと視線を促) (し、手繰り寄せ、珠な)

 (る間接に継がれた白い) (指は、一方の手を誘い) (、己が下腹部へと触れ) (させる――思い起こさ)

 (れるあの夜この夜、幾) (らでも幾らでも節が現) (れ出て来る、その営み) (の数々が如く。)

 (で。)

 (彼はそこに、所謂生) (命の律動等を感じはし) (ただろうか。今やその) (粗方が、公共体系を管)

 (理する太母算譜機関の) (精密極まりない無数の) (触肢へと託された、清) (濁合わせて完全無欠な)

 (試験管環境の中で行わ) (ている工程の産物を。) (或いは、神話の中に) (すら起源を見出す事が)

 (出来る、安心と信頼の) (、古典的、だが致命的) (なうっかりの結末を。) (その息吹を。萌芽を。)

 (いいや全く全然に。)

 (強いて得られたもの) (を上げるとすれば、着) (衣を通してでも解る人) (造柔肌の心地良さ暖か)

 (さ、有るか無いか勘違) (いか判別し難い程の駆) (動音、そうして、思わ) (ず狂気と充てたくなる)

 (システムの不具合、故) (障、バグ、キップル、) (失陥の気配――とまぁ) (、そう言った所か。)

 (強いて得られたもの) (を上げるとすれば。)

 (彼は顔を上げた――) (彼女はまだ俯いている) ()

 (彼は笑みを形作る―) (―彼女も笑みを形作る) ()

 (何と言う事の無い光) (景だけが、ただただ静) (かに流れて行き――…) ()


 (『……と言う訳だがこ) (れは一体全体どういう) (事だっ』)

 (『ははぁ……それはそ) (れは……さぞお困りの) (事でしょうな』)

 (『当たり前だっ』)

 (『当たり前ですね』)

 (『巫山戯てるのかあん) (た』)

 (『いいえ全く左様な事) (は』)

 (『まぁいい……それで) (……何が起こってこん) (な事に』)

 (『結論から言わせて貰) (えればお客様――貴方) (がご心配される事は何) (もありません』)

 (『どういう事だ』)

 (『最初からの解説は少) (々お長くなりますが』)

 (『構わないが納得出来) (る様にちゃんと教えて) (くれ』)

 (『それでは一先ず汎隷) (人型自動機械用算譜機) (関の仕様からご説明を) (……』)


 (……――鎌首を擡げ) (る前提の一つを、声に) (出して言ってみよう。)

 (流れて終わるなら、) (お話にならない。)

 (居る筈の無いお腹の) (中の子へ未だに目線を) (、微笑を送っている彼) (女を尻目に、彼は端末)

 (を通して連絡を取った) (。何処へ。子供の不) (始末の責任は、往々に) (して親元へ向かうのが)

 (善きか悪しきか、世の) (常ならば、彼女を産み) (出した――正確には、) (“彼女”なるものを構)

 (成する部品を集めて合) (わせて一つの機械へと) (完成させた、その製造) (元へと、である。)

 (自分が欲したのは、) (愛しい、可愛い妻であ) (り、壊れた人形等では) (決して無い。)

 (その抗議に返って来) (たのは長い長い解説で) (あり、効能著しい睡眠) (薬ならば、ここではあ)

 (えて割愛する――眠れ) (ぬ秋の夜更けなり、人) (生の倦怠期になり勝手) (にググって頂きたい。)

 (そうして残った要点) (を上げるなら彼の心配) (は全くの杞憂、では無) (いにしろ、まだ睡眠薬)

 (が必要な時期で無い事) (を、やはりここでググ) (らなくても良い事をと) (くと教えてくれるもの)

 (であり――曰く、この) (“自動機械の想像妊娠) (”と呼ぶべき代物は、) (言う程奇妙なものでも)

 (無いのだという。企業) (毎にどうしても現れる) (部品と部品との相性、) (算譜機関上に構築され)

 (たキャラクタ及び蓄積) (される経験が齎す挙動) (の変化、その他諸々の) (事と次第に寄っては起)

 (こり得る、想定内のも) (のと、端末越しのオペ) (レーター型は愛想良く) (告げた――ただし、逆)

 (も又然りならば、聞き) (覚えが無かった様に言) (う程普通なものでも無) (く。中絶、いやいや、)

 (この誤作動を解除す) (る為には多少の時間と) (手間が必要となるでし) (ょう、と続けて〆て。)

 (それが具体的にどれ) (程のものかまでは語ら) (れなかった――多少は) (多少。そういう事だ。)

 (ともすれば、頭蓋をぽ) (っかり開く羽目になる) (かもだけれど、状態的) (には致し方無いし。)

 (まぁしかし、説明と) (しては、実際これだけ) (で彼には充分だった。) (大事なのは、ま、大し)

 (ておかしいものでは無) (く、修理も可能と、そ) (の点に纏める事が出来) (るのだから。)

 (何故。野暮を重々承知) (で、また一つの前提を) (持ち出そう。全身全霊) (、余す事無く人工の存)

 (在であろうと、彼が彼) (女を愛している事は、) (揺るぎ無い事実である) (のだから。)

 (だからこそ、もっと) (手っ取り早い対策方法) (――交換だとか廃棄だ) (とかは論外も論外であ)

 (り――これだけの自動) (機械を新たに購入出来) (る程の持ち合わせ等無) (いとも言うが――とも)

 (あれ、そう、ともあれ) (、それらが選択肢とし) (て登らなかった安堵だ) (ろうか。そっと端末を)

 (仕舞い込み、彼女の方) (へと再び視線を向ける) (――何時でもその不在) (を正す事が出来る我が)

 (子へ向けて、未だに目) (線を、微笑を送ってい) (る彼女の方へ――……)


 (『……で……そいつは) (……まだ……修理に…) (…出して……ないの…) (…かい……』)

 (『嗚呼まだだよ』)

 (『さっさと……やっち) (まった……方が……い) (い……ぜっ……んなの) (……』)

 (『……そう……だろう) (か』)

 (『んなの…………うっ) (……に決まって……る) (だろ……が……』)

 (『…………』)

 (『珍しく……無い……) (つったって……んな、) (気色悪ぃ……はぐらか) (……されてまあ……』)

 (『…………』)

 (『とも……お前……ア) (レだな……餓鬼の方) (も……欲しく……なっ) (たか……』)

 (『……別に……そうい) (う訳でも無い……と思) (うが』)

 (『嗚呼……止め……と) (け止め……とけ……生) (でも型でもありゃ面倒) (だ……からさっ……』)

 (『そうかい』)

 (『そう……とも……よ) (っ……報奨金も大した) (……もんじゃ無……く) (っ……て……』)

 (『そうか……ありがと) (う相談に乗ってくれて) ()

 (『気に……する……な) (……って……』)

 (『今度一杯奢るよ……) (じゃぁな』)

 (『楽しみに……してる) (……ぜ……じゃぁな』)


 (……――そこから、) (また再び端末を取り出) (し、彼は彼の友人達へ) (と会談を試みる。)

 (何故か。そんなの多分) (、彼に聞いても、正直) (良く解らないと返って) (来るだけだろう。)

 (解る為に、であるか) (もしれない。)

 (部屋の片隅、家事作) (業もせずに黙々と、彼) (女は今日も夢を紡ぐ―) (―……)


 (『…………』)

 (『…………』)

 (『…………』)

 (『…………』)

 (『…………』)

 (『…………』)

 (『…………』)

 (『……はい……』)

 (『と……やっと繋がっ) (た……死んじまったか) (と思ったよ……久し振) (りだな元気かい……』)

 (『悪いねちょっと躓い) (ちまって……嗚呼嗚呼) (どうもどうも……うん) (……で何か用……』)

 (『や別に……特に用っ) (て訳でも無いんだが…) (…また増やしたのか…) (…』)

 (『それは珍しい……気) (っ付いたらねぇ置き場) (に足場に大弱りだよ』)

 (『それはそれは』)

 (『古いの捨ててもいい) (んだけどなっかなか…) (…何なら一体譲ろうか) ()

 (『いや大丈夫』)

 (『安くしとくよ……レ) (ア物もある……四十二) (番見ろよあの暴動を生) (き残った超の付く』)

 (『間に合ってるから』)

 (『そうかい……嗚呼待) (て待て……ぱぱっと直) (してやるからなぁ……) (と腕かぁやれやれ』)

 (『忙しくなりそうだな) (……切るよ……じゃあ) (また……どうもありが) (とう』)

 (『……ん……嗚呼……) (じゃあなぁ……またな) (ぁ……』)


 (……――時に、軌道) (を巡る陽光増幅器の) (燦々たる輝きに照らさ) (れながら――……)


 (『……――ダムです―) (―ディイです――親愛) (なる紳士さん今後共宜) (しく――……』)

 (『こちらこそ……彼等) (が新しく買ったって言) (う……一つの型からも) (う一体だって』)

 (『そぉそぉ好きでもや) (っぱり同じ人形ばっか) (りじゃあ飽きちゃうで) (しょお』)

 (『そうかな』)

 (『そうよぉだったら半) (分こして二体にすれば) (日替わりで味わえて素) (っ敵じゃないの』)

 (『昔から君は欲張りだ) (ったな』)

 (『貴方が古臭いだけよ) (一体への貞操だなんて) (お給料だって無い訳で) (も無いでしょぅに』)

 (『将来の為さ……人生) (設計って奴』)

 (『あらやだ貴方まさか) (もしかして子供でも拵) (えるつもりじゃあ無い) (でしょうねぇ』)

 (『それはまだ分からな) (いが』)

 (『止めときなさいよ子) (供なんてあんなもの手) (間ばっかり掛かって本) (っ当にろくでもない』)

 (『そうかな』)

 (『そうに決まってるじ) (ゃないのやだやだ貴方) (お給料だって無い訳で) (も無いでしょぅに』)

 (『そうだろうか』)

 (『ダムとディイも何か) (言ってやって頂戴なん) ()

 (『……――奥様の言う) (通りですよ紳士さん―) (―……』)

 (『それはどうも……な) (ぁどっちがダムでどっ) (ちがディイだい』)

 (『どっちだって良いじ) (ゃないの貴方やっぱり) (古臭い型は同じなんだ) (からもぉ』)


 (……――時に、成形) (された可塑性お月様の) (見事過ぎる金色に影を) (投げ打ち――……)


 (『久し振りお父さん』)

 (『久しいな我が息子』)

 (『体はどうかな』)

 (『そう悪くない』)

 (『それは良いね』)

 (『悪くないとも……お) (前の方は』)

 (『ぼちぼちかな……ま) (ぁそう悪くないよ』)

 (『それは良かった』)

 (『母さんは』)

 (『相変わらずだ……良) (くはなるまい……アレ) (も長いからな流石にそ) (ろそろ寿命だろう』)

 (『…………』)

 (『私も歳だ……新しい) (のはもう頼まん……ア) (レは墓まで連れて行く) (よ』)

 (『多分それが良いんだ) (ろうね』)

 (『お前の方は……アレ) (とはもう随分になるか) (……上手くやっていけ) (てるか』)

 (『さぁどうだろう……) (どうにかしようとは考) (えてるけど』)

 (『そうか』)

 (『そうとも』)

 (『まぁ……先はまだ長) (い……そうとも……悔) (いだけは無い様にな』)

 (『うんまぁそのつもり) (……ありがとう父さん) (愛してる……母さんに) (も伝えといて』)

 (『嗚呼必ず……達者で) (な我が息子よ……私も) (お前を愛してるよ』)


 (……――物理構造物) (に隔てられた距離と絆) (を、有無を問わない線) (で繋ぎ繋ぎ、彼は言葉)

 (の方を紡いで回った―) (―それらは全て日常の) (ものだから、何と言う) (事も無いのだろうが。)

 (彼女は今日も夢を紡) (ぐ――相変わらずの微) (笑みの元。)

 (動かずともに廻るそ) (の姿を、彼は傍から見) (続ける。)

 (見続ける見続ける見) (続ける――)

 (多少は多少。しよう) (と思えば直ぐにでも、) (なんて密かに親指を掛) (けたままに。)

 (陽光が差し込みお月) (様が浮かぶ、何処にで) (も転がっている昼と夜) (と間の日々の中。)

 (そんな何時かの日。) (促される事無く誘わ) (れる事無く、彼は彼女) (の側へと歩み寄った―) (―……)


 (「…………」)

 (『……――ね――……) ()

 (「……うん……」)

 (『……――もうこんな) (に――あ痛――フフ―) (―ね――元気――とて) (も元気――……』)

 (「……うん……」)

 (『……――もうきっと) (そろそろ――私はちゃ) (あんと数えてますよ…) (…』)

 (「十月十日」)

 (『……――ちゃあんと) (――ね――……』)

 (「良い事だな」)

 (『……――えぇとても) (――もう決めて頂けま) (したか――……』)

 (「何を……だい」)

 (『……――もう――そ) (んなものは決っている) (じゃぁありませんか―) (―……』)

 (「嗚呼……嗚呼……嗚) (呼そうとも……そうだ) (ろうとも」)

 (『……――ご友人方に) (お父様お母様――皆様) (と相談されたのでしょ) (――……』)

 (「……うん……決まっ) (た……決めてある……) (とっくの昔に……安心) (して……な」)

 (『……――良かった―) (―……』)

 (「……泣いてるのかい) ()

 (『……――えぇほっと) (して――ね――今教え) (て頂けませんか――…) (…』)

 (「今が良いのかい」)

 (『……――はい――…) (…』)

 (「分かった教えよう…) (…男の子でも女の子で) (も変わらない……この) (子の名は……」)


 (……――ユウ。)

 (それが有り得ざる子) (供に、彼が授けた名前) (だった。)

 (彼が何時どの機会で) (その言葉を思い付いた) (のかは良く解らない―) (―何故と共に、だ。)

 (ただ、そこに込めら) (れた、複数の意味合い) (だけは、ググらずとも) (に説明出来る。)

 (我と対峙する事で捉) (えられる貴方なる存在) (――)

 (偏在すると言えば偏) (在するもの――)

 (して居ないと言えば) (、して居ないもの――)

 (で。)

 (そんな名前を授かっ) (た子供は、それから果) (たして、どの様な道を) (歩んだだろうか。)

 (詳細を語っても別に) (構わないが、五年と三) (十八日のだなんて睡眠) (薬に違いない為、ここ)

 (では少々割愛する。眠) (れぬ秋の夜更けなり、) (人生の倦怠期になり、) (だ。)

 (だから要点だけを告) (げよう――彼女は元気) (に産まれた。父と母の) (有無を問わない愛の元)

 (で健やかに育ち、育ち) (、育ち続け、幾分の挫) (折を覚えながらも胸を) (張って立派に歩んだ。)

 (そうして今この時、) (この場所で、貴方がた) (の前に立っている。)

 (この様に、と。)

 (私の存在を解らない) (人は――もし本当に、) (私にも良く解らない私) (を解っている人が居て)

 (という話でもあるが―) (―私の事を非ざるもの) (と呼ぶ。或いは狂気と) (充てられている、シス)

 (テムの不具合、故障、) (バグ、キップル、失陥) (の象徴――とまぁ、そ) (う言った所だ。)

 (彼等の言う事は良く) (解る。先にも上げた通) (り、私にだって良く解) (らないのだから。)

 (けれど、何と言われ) (ようと、私は今この時) (、この場所で、貴方が) (たの前に立っている。)

 (その事実は変わらな) (い――後は、認められ) (るか認められないかの) (違いだけだ。)

 (そうして、私を認め) (るという事は、多分き) (っと別の何かを認める) (事にも繋がるだろう。)

 (それが要だけれど、) (それが何か説明するの) (は、ググった所で難し) (い――実際は何と言う)

 (事も無いのかもしれな) (いが、しかし――言え) (る事は、これ位だろう) (か。)

 (父はそれを認めた。) (母が気付いたそれを) (、彼はしっかり認めた) (のだ。)

 (二人が認めぬ者達か) (ら何と呼ばれているか) (は知っている――だが) (、事実は変わらない。)

 (彼等は最早、幸福で) (ある――陽光とお月様) (が幾ら移ろおうと、そ) (れは変わらないのだ。)

 (御静聴、有難う御座) (いました――……)

 そして万雷の拍手が会堂中に木霊した。

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