悲観的思考の持ち主ゆえに心は暗く暗く落ちる
失敗をした
自分はだめなのだとなじる
間違いをおかした
自分は最低なのだとののしる
一挙一動
無駄なものに思える
自分はいらないものなのだと
自分勝手な感情が
心を覆い尽くして
暗く暗く沈む
痛い思いをすればいい
カッターやハサミと
鮮血のイメージ
悪くなっていくばかりの現実
声を張り上げなければ
何一つ変化などおきることのない現状
奇跡などは奇跡でしかない
暗い感情
死か罪か
罰か生か
選択することもできない
弱いだけの自分
終わりなど
訪れはしない
恐れは自分自身で
乗り越えることしかできなくて
謝罪や感謝など
声を上げればいいことで
それらをできないというのは
自分がしたくないからだけで
でも それは恐怖
暗く重く体を動かすのさえ
いやになる
逃げ出してしまいたいのだ
本当ならば
それでも
逃げ出さないのは
ここで逃げ出してしまったら
自分が変わることがないと
どこかで理解しているからで
たった一言
それだけが重くのしかかる
口に出せないのだ
自らのおごりの感情のせいで
くだらない誇りなど
捨ててしまえばいい
それでも
捨てられないのは
自分が弱いことを認めたくないからで
温かいゆりかごのような
居場所があったから
そこからまだ
抜け出せていない
言い訳をするならば
どうして「抜け出せ」というのだろう
「夢を捨てずに
やりたいことを追い
それでも現実に向き合え」という
そんな矛盾した意見に
従えるほど器用じゃない
だからいまだゆりかごを求める
戻れないと知っていて
戻ってはいけないのだと知っていて
現実から逃げたくなって
進みたくなる場所は
ゆりかごの中で
そこはもうなくなってしまうだろうに
私は手を伸ばす
気づくのが遅すぎたのだ
そこでどれだけのものを得たのか
そこでどれだけ自分であったのか
気づくのが遅すぎたのだ
もう 今は 現実の中で
自分をなじり
自分をののしり
逃げたくても
逃げてはいけないという戒めの中に
息づいて
永らえて
鮮血のイメージを恐れて
体をすくませることしか
できないのだ
悲観的思考は死をもこえ
生きる地獄を作り出す
その思考から抜け出すことこそ
大事ではあるけれど
なぜ楽観的思考になれるのか
私にはわからない
暗い詩ですみません。
現在落ち込んでいる最中ですので、そのまま文に出てしまいました。
2011/09/15