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一番星
いつものように見上げた夕焼けの空。淡い空色が鮮やかに橙に染まっていって、虹の色を広げた空となり、やがて深い紺色の夜空になるその狭間の出来事。ふ、と最近、習慣になりつつある探し事をする。きょろきょろと頭ごと動かして。その様子はどこか頼りなくて、どこか幼子みたいで、どこか穏やかで。誰かに「こっちだよ。」と呼ばれたような気がして向けた、その目に映る一番星。やっと見つけたと、ふわりとほほ笑んで、安心する。今日も夜が始まる。
2012/4/14
いつものように見上げた夕焼けの空。淡い空色が鮮やかに橙に染まっていって、虹の色を広げた空となり、やがて深い紺色の夜空になるその狭間の出来事。ふ、と最近、習慣になりつつある探し事をする。きょろきょろと頭ごと動かして。その様子はどこか頼りなくて、どこか幼子みたいで、どこか穏やかで。誰かに「こっちだよ。」と呼ばれたような気がして向けた、その目に映る一番星。やっと見つけたと、ふわりとほほ笑んで、安心する。今日も夜が始まる。
2012/4/14
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