僕は僕で 君は君で
「なんだって、そう同じことを繰り返すんだ?何度もやるなといったよな?」
罵声ではなく淡々と諭すような口調
「学んでないんじゃないかって、周りに言われても仕方ないぞ?この調子なら」
諦めのようで ただ事実を告げているだけのようで
「少しは直していこうな」
お人好しと言われるような会話の終わり
[あの人の真似は僕にはできない。何度やっても間違える]
諦めの独白 悲しみはない
[でも、みんなにはわからない。僕はちょっとだけうまくなってる]
ただの事実確認 自分に言い聞かせる
[気づいてもらえるまで、頑張ってみよう]
ちょっとした目標 ささいな決意
「ねぇ、なんでこんな隅っこにいるの?」
純粋な疑問 自分ではないことへの興味
[誰がどこにいようがお前には関係ない]
ねじ曲がった回答 他人との大きな距離
「どっかけがしたの?」
無知ゆえの寄り添い
[あっちいけ 近寄るな]
温もりへの拒絶
どうやったってみんな同じ人間にはなれないんだ
なのにそれを忘れてしまう
覚えていたって自分と違う考えなんか浮かばない
なんて不便なんだろう
生きていくのが難しいんじゃないと思う
みんながみんな
自分の考えだけで生きているから
大変なだけなんだよ
僕は僕しかいなくって
君は君でしかなくて
それ以外の何物でもないのに
僕は君を僕だと思って
接しているって
僕はわかっているのだけれど
自分のやりたいことを貫き通せる人がうらやましいと思う
他人に優しくできる人をすばらしいと思う
だから、どちらも妬ましい
でも、人は人 皆 他人
そう割り切れればいいのにと思う 2011/09/10