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過去現在未来 そうではないもの
「今ここで書いていることは本当に役に立つのだろうか」
「それだけが不思議でたまらない」
「いつかわかるときがくると思うけど····」
子どもと呼ばれていた時分の
自分の言葉が目の前に転がってきて
心の動きも思いも思い出せないのは
どんな事を考えていても
結局のところまったくもってきれいに
自分のことも何も考えていなかった
何も覚えておこうとは思っていなかった
そう無意識に必要性はないと断じていたのだと
つくづく思ってしまう
そしてこう書いている現在ですら
まったくもってきれいさっぱり
自分の事など他の何もかも
゛考え゛てはいないのだと
自覚しながら
たちの悪い生き方をしていると
つくづくしみじみとため息一つで過去のことにする
未来の自分が見直したとき
なんとくだらないことを書いているのかと
笑えるように成長したいな。と
意識にひっそり浮かばせる
2023/2/11