表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
108/118

死にかけてしまった

死にかけてもなお変わらぬ日常

それは心の奥底に置かれた意識が

一寸たりとも変わらなかったから

表層の感情に変化は一つ

死にゆくための片付けをすること

後に遺していく人が

笑って片付けられるように

何一つ悩まぬように

私は私を生きるなかで

私を片付けておかなければならない

そう強くつよく思っている


死にたくない

そう思う心はある

それは未練だ

知らぬことにたいしての

それを遺して逝くわけにはいかないのだ

それは遺される人への冒涜にもなりえるのだ

そう感じてしまったから

私は私としてあることを

やめるわけにはいかないが

私が私であることを遺していかずとも

残るものがあることを知ってしまったから


死にかけた経験は私の糧にはならないが

悲しませ哀しませ苦しませた結果だけだが

それは過去の笑い話になって

どうでもいいことになるように

私は私であり続けながら

私は私を片付ける矛盾を

のんびりと生きていくのである

2023/2/5

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ