表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
107/118

生きている記録.0

階段に咲く色とりどりの傘を

私は見ていた

「邪魔」とも「どけ」とも言われず

静かに流れていく色を見ていた

押されるでもなく歩き出す私の

背中は濡れてしまった

季節も流れて

透明な傘の下 白黒の服が大半になって

冷たい手に白い息を吹きかける

私は歩き続けた


空虚なものが胸に溢れる

こぽりこぽりと落ちていって

私の世界を侵食する

息があがる

足元はおぼつかず

目はくらむ

存在が強くなったのは

私か無か


脆い硝子の上に生きているようだ

簡単に崩れ落ちてしまう

恐怖は落ちた先のことをさす

決して今ある足元を恐れてはいない

日常の崩壊は呆気なく訪れる

2022/11/21


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ