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「おやすみ」のあいさつを
南の空に太陽を見て時間を知る
地面に接し囲われた暗闇の中では夜のままだ
眩しいと言わんばかりのしかめっ面にかざした手
通りすぎる人間は帽子をかぶるか日傘をさすかうつむいて歩く
影は他人事で寝そべり空をみることもしない
朝焼けの色を作りだす為に朝日を待つことをしない
夕焼けを見ることもなくても赤く
嘲りも嘲笑も聴こえないので赤く
南中にかかる時間も赤く
だれもわたしをみなくなった
しらないひとはかかわっちゃだめだ
なにをするかわかっちゃっもんじゃない
みぎをしめしてひだりにいくなんていつものこと
あさにおいでといったってゆうがたにくる
だからしらないひとはかかわっちゃだめだ
おやすみ
2011/11/26