表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/18

第14章~前日~

そして時は経ち、土曜日。

「いやいやいや、少し時間経つの早くね!?」

「そこは大人の事情うということでね。」

「気にしたら負けデスよ。」

「そゆこと。」

「いやそれにしても色々とあるだろ!いろんな人に手伝い頼んだり、当日のことを話し合ったり、

俺メチャクチャ走り回ったりしたんだぞ!それをたった1行でしめるとか、俺の苦労っていったい・・・。」ガクッ

「・・・春樹。」ポンッ

崩れ落ちた俺の肩に手を置く冬佳。

「冬佳・・・、お前、わかってくれたか。」

「・・・小説って便利だね。」

「それ一番発言しちゃいけないことだから!!」



「コントしているとこ悪いが、リハーサル始めなくていいのか?」

「おっ、これはこれは初登場の生徒会長じゃないデスか。」

「初登場じゃないでしょ、キャラとしては出てきてなかったけど、生徒会長という言葉だけは出てたじゃない。」

「そういえばそうデスね。」

「かっかっか、お前ら停学にするぞ。」

「おっと、卒業式前日に停学なんてシャレになんねぇな。それじゃボチボチ始めますか。」


今俺達は、生徒会と在校生数十名と共に、明日の卒業式の準備をしている。

まぁ一応俺達がなんでやってるかというと、俺の考えた卒業式イベントを手伝う代わりに準備を手伝えってことで、今現在このような状態に至るってわけだ。


「桜井先輩、この大砲はどこにセッティングすればいいんですか?」

「すいませーん先輩、送風機持ってきましたけど、どこに置けばいいんですかー?」

「お~い桜井、少しこっちを手伝ってくれないか?」


(はぁ~、たくっ、俺の体は一つなんだからもっといたわって欲しいもんだなオイ。)

「大砲のセッティングは秋穂達に聞いてくれ、送風機は後で運ぶから邪魔にならないとこに置いといてくれたらいい、先生それぐらいは頑張ってください、と言いたいですが少し待ってください。」


「うぉ~、春樹なんかノリノリデスね!こっちも楽しくなってくるデス!」

「やっぱり前日もなるとやる気の出しようが違うわね。」

「春樹カッコいい。」

3人してボーっと春樹を眺める。


「それはこっちであれはそっちで、あーだこーだあーだこーだ・・・、

ん、お前ら何サボってんだよ!ただでさえ忙しいんだから働け、キリキリ働け!」

「「「はい!」」」

3人は普段あまり見せない真面目な春樹に気圧されてつい返事をしてしまった。



「いや~さすが桜井先輩やな。ホンマかっこえぇわ。」

『3年B組、桜井春樹、18歳、B型。4月15日生まれ。Season Quartet《シーズンカルテット》、通称SQの1人。彼の人柄からたくさんの人と交流をもち、その人脈は広い。その数は数え切れないとか。』カタカタカタカタ

「桜井先輩の人脈もあれやけど、アンタのその情報もどこから沸いてきてん?」

『それに関しては、禁則事項だ。キリッ』カタカタカタカタ

「いや意味分からんし、てかなんで今ちょっとカッコつけたんや!」

『読者に対するサービスだ。キリッ』カタカタカタ

「もうえぇわ!!」

「ちょっと俺にも喋らせてくれよ!ただでさえ小説って字だけなんだから、俺メチャクチャ地味になるじゃんか!!」

「うるさいな、アンタは隅っこで集中でもしとけや!」

「お、おぅ。じゃあお言葉に甘えて。」スチャッ

キイィィィィィン

「・・・ってバカぁ!!もっと地味じゃんか!」



「なぁ生徒会長、あのやかましい3人の後輩ズはなんだ?手伝いに来たのか、邪魔しに来たのか?」

「かっかっか、まぁ気にするな。」

「たっく、まぁいないよりはマシだが。」



そしてそのまま順調に準備をしていき、卒業式の準備は終わった。


「ホント、こうもまぁ1行で説明されると、簡単なことなんだよな。」

「まっ、いいじゃない。コレで後は明日を迎えるだけなんだから。」

「いよいよ明日デスね!」

「なんだか今からすごく緊張する。」

「とうとう、明日なんだよな。」


3年間。

それは長いようで短い時間。

迎えれば途方もないのに、過ぎてしまえばあっという間。

春夏秋冬を3度迎え、今4度目の春に卒業しようとする。

春という季節は、自分の名前に入っていて親近感がわく。

春は始まりであり終わりでもある。

年末から年始に変わる瞬間に少し似ている。

ただ違うのは、春の終始は、始まった瞬間に新しいことが始まるということ。

年は明けても、仲間とまた一緒にいられる。

でも春は別れて、それぞれの道へ歩むこと。

特に俺達高校3年は別れた先に、知り合いがいることの方が珍しいんじゃないか。

大学進学でも、目指す場所が違えば変わるし、

就職しても、同じ場所で働くとは限らない。

そうやって違う道を俺達は進もうとしている。


今は俺達4人は同じ場所に行くことが決まっている。

しかしそれは偶然の産物。

大学卒業しても一緒の道を歩むとは限らない。

死ぬまで一緒の道とは限らない。

そんなことありないのだから。



「さて、今日はとりあえず解散だな。」

「だね、私色々と整理したいし。」

「ボクも、今日はまっすぐ帰りたい気分デスよ。」

「右に同じ。」


「じゃあ各々解散ってことで。・・・明日は桜咲かすぞ。」

3人は無言で軽くうなずき、別れていった。


明日は卒業式。

3人の少女と1人の少年には、今何が見えるのだろう?

明日の卒業の光景か、それともその先の未来か。

お久しブリッツ!

Annaだぉ(^ω^)


冗談はさておき、長いことネタが浮かばず、溜め込んだ結果がコレデス。

なんか見てくれてる人たちに非常に申し訳が立たないデスよ。

てか楽しみにしてくれてる人いるかな、いてくれたらいいな。


今回は少しスケットの漫画にはまって、ついつい出してしまいました(^_^;)

とりあえずGW中には終わらせる覚悟で頑張りたいなって思てます(>_<)

遅くなってスイマセンが、あと少しで完結なので、どうぞよろしくお願いします

(>ω<)/

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ