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プロローグ~日常~

桜が舞い散る今日この日、俺はこの高校を卒業する。




ってな感じだったらどんだけいいことか。


今の時代、卒業の時期に桜が咲いてるなんて滅多にねぇし、今だって卒業式まで3週間をきってんのに、周りはしんみりムードつぅより、みんな超真剣って感じで気味わりぃ。


まぁ卒業してもそっから大学試験控えてる奴もいるし、わからねぇこともねぇがなんかな、面白くねぇ。



そんなことを思っていると、1人の女子生徒が話しかけてきた。

「春樹、何ぼーっとしてんの?」

桜井 春樹《サクライ ハルキ》、それが俺の名前。

「秋穂か・・・、いや別に。ただ卒業まで3週間をきったのになんかムードが違うよな~、なんて考えてたわけよ。」

でこいつは笹木 秋穂《ササキ アキホ》。

「それについてはボクも賛同するデス!!」

「・・夏美五月蝿い。」イラッ

「あわわ、ごめんデス冬佳。だからその本で叩こうとするのは、ギャフンッ」

でこのボクっ子が海原 夏美《ウナバラ ナツミ》で、夏美にツッコミを入れたのが雪町 冬佳《ユキマチ フユカ》。


今の紹介でわかると思うが、俺達の名前には春夏秋冬があって、Season Quartet《シーズン カルテット》、頭を取ってSQなんて周りでは呼ばれている。


季節の4人組って、考えたやつ単純すぎねぇか。


ちなみに俺達は1年の時から、なんの因果か知らねぇが、ずっと同じクラスだった。

まぁそれもあってか、俺達は自然に仲良くなり自然に4人で集まるようになったわけだが、

「そうかな?私は別に今のキリキリとした雰囲気こそ卒業前ッポイ感じがするけど...」

「確かにその方が現実味があって卒業ムードだと思う。湿っぽくなるのは当日ぐらい。」

「いやいやいや、秋穂も冬佳も分かってないデスネ~、ボクとしてはやっぱこの時期は今までの思い出に酔いしれたいわけなのデスヨ~!」

個性がありすぎだな。


夏美は、一人称が“ボク”で、いつも元気ハツラツって感じ。

秋穂は、真面目でしっかりしてるけどたまに天然なとこあるしな。

冬佳は、基本物静かだが、その口からは毒舌がでてくる。夏美が主な被害者だろう。


そして俺はこの中で唯一の男子キャラってわけ。

まぁ周りからみたら女子に囲まれて、このリア充めってよく言われるが(主に男子から)、こいつらといるある意味疲れるぞ。

ツッコミどころは満載で、すべて捌ききれるかどうかも危うい。


さらに驚くべきことは、こいつらのファンは結構いるらしく、告白やラブレターも耐えない。


だが毎回フっている。

1回だけ3人に、なんで告白受けねぇんだ、好きな奴でもいるのかって聞いたら、リアルにジェットストリームアタックを喰らった。


俺はかの白い悪魔のように避けようとしたさ。

だがジャンプしたとき足を掴まれ落とされた。そしてフルボッコ。

あれから告白に関しては聞かないことにしている。


次聞いたら、多分俺は星になるだろうな。



「まぁでも俺たちには関係ないムードだよな。」

ちなみに俺達はすでに進学先が決まっている。

4人とも同じ大学だ。

まぁエスカレーターってやつだな。


だから今俺達はこうやってぼーっとしてられるわけ。



「そうだケド、なにかやらないとひ~ま~だ~ヨ~!」

「夏美は本の角をご所望のようね。」トントントン

「そ、それだけは勘弁で、グハッ!」


夏美は会心の一撃を喰らった。

夏美の体力はゼロになった。


「勝手に殺さないでくださいヨ~!うぅ、痛ぃ。」ヒリヒリサスサス

「まぁ冬佳、さすが本の角は痛いだろ。」

そう言いながら、俺は夏美の頭を撫でてやった。

「はぅ~、春樹は冬佳と違って優しいデス~。」

そう言った夏美の頬は赤く染まっていた。

夏美は撫でられるのが好きなご様子で。

「むぅ。」

ありなんで冬佳さんはむくれているので?

「春樹、いい加減に撫でるのヤメたら?」

秋穂もなんか怒ってる。

「まぁそうだな。」

そういって俺は夏美は撫で撫でタイムを終了した。

おっと今度は夏美が物足りなさげな顔を...、まぁまた撫でてやるさ。


「それにしても叩かれるのは自業自得よ夏美。夏美も私や冬佳を見習って、おしとやかにしたら?」

「自分のことをおしとやかって・・・」

「春樹、何かいった?」ゴゴゴゴゴゴゴゴッ


「ヒィ!?いやなんでもないですよ秋穂さん!」

「そう、ならいいわ。」ニコッ

秋穂のやつ、やっぱなんか怒ってるよ!





そう、こんな感じなんだよな。

この時は、俺達はこんな感じで卒業を迎えるのかなって思っていた。

ただいつも通りに過ごして、特に変わり映えもなく、普通に卒業式を迎えて、普通に卒業するんだなって思っていた。



その時までは.....



でもその日の夜、俺はあることを決意した。

始まりました、《桜の花が咲く頃に》!

ちょうど今の時期は卒業でしょ!

でももうほとんどは卒業式は終わってるんですけどね(^-^;)


入学を書こうかなって思ったけど、やっぱり最初に思ったとおり卒業をテーマに書くことに決めました!

もう一個連載書いてるんですが、どうも案が思いつかず、別の連載に走ってしまった自分、反省orz


でもこっちは早いこと終わらすよう努力しますんで、よろしくお願いします!

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