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第8.5話 はじめての本格バトル(命名シーン)
敵が黒い靄となって消えていく。
村井は肩で息をしながら、ルージュを握り締めていた。
ピロポンがにやりと笑う。
> 『ふう……ギリギリだったけど、やったわね。
おじさん、いや――魔法少女? なんて呼べばいいのかしら。』
村井は照れくさそうに頭をかく。
「そ、そうだな……“村井”って名乗るのも変だよな……」
その時、ピロポンの背中――封印の中から、ミアの小さな声が響いた。
> 『魔法少女ルージュ……どう?』
柔らかな声が夜風に乗って、村井の耳に届く。
「ルージュ……」
手の中の赤いルージュが、まるで呼応するように光を放つ。
> 『あなたの変身の源はルージュ。
そして、その力を継いだ新しい魔法少女――“ルージュ”こそ、あなた。』
ピロポンがうなずきながら、毒舌を封印して微笑んだ。
> 『悪くないじゃない。魔法少女ルージュ。
名前だけはカッコついてるし、オッサン臭くもないわね。』
村井――いや、“魔法少女ルージュ”は小さく笑い、夜空を見上げた。
> 「悪くない……かもな。
俺の新しい名前――魔法少女ルージュ、か。」
ミアの声が優しく応える。
> 『ようこそ、ルージュ。あなたの物語は、ここから本当にはじまる。』
赤い光がゆっくりと夜空に舞い上がり、
その輝きが、まるで“新たな魔法少女”の誕生を祝うかのように街を照らした。




