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類は友を呼ぶ  作者: 手下
3/23

手紙

 それは突然だった。


 いつも通り登校してきた麗人は、特に何も考えずに下駄箱を開けた。


「ん……?」


 上履きの上に一枚の茶色い封筒が置いてあることに気づく。


「なんだこれ……」


 ラブレターとは少し違う。


 今まで貰ったラブレターは、正方形で、可愛らしい柄があったり、色が付いていたりして、見るからにラブレターだとわかった。


 でも、この茶封筒から漂うのはラブレターではなく、果し状とか、何か重要なお知らせが入っていそうな雰囲気だった。


 とりあえず開けてみると、中に入っていたのは普通の白い紙で、そこには可愛らしい丸文字でこう書かれていた。


『放課後、男子トイレにて待つ』


 と。


「んー!?」


(これは? 果し状なのか……)


 首を傾げつつも、差出人か何か書かれてないか裏も見てみると、ど真ん中に大きく名前が書かれていた。


『逆道心乃実より』


 と。


「んん〜〜!?!?」


(どうして逆道さんが? それに男子トイレで待つって、そもそもどこの男子トイレ? そしてなぜ男子トイレ!?)


「んんん〜!?!?!?」


 いつまでも情報が完結しない。

 これは一体なんなんだろう。

 

 ずっと恋焦がれていた相手から手紙を貰ったというのに、こんなにも素直に喜べないことがあるだろうか。


 喜びよりも困惑や疑問が押し寄せてくる。


(男子トイレいくつあったかな……)


 奴は全部回るつもりだ。


 直接本人に訊ねれば早い話なのだが、彼にそんな勇気はない。

 中学三年になるまで挨拶すらまともにできなかった男だ。こんな、思考停止してしまうほどの奇妙な手紙を貰っても、その真相を直接本人に訊きに行くのはかなりハードルが高かった。


 なので麗人は覚悟を決めた。

 直接本人に訊ねることではなく、学校中の全男子トイレを見て回ることを。

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

拙い文章ではありますが、少しでも楽しんでいただけていたら幸いです。

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