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職業オタクの召喚者  作者: 五三竜
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第9話 増える謎と秘密

しばらく歩くと王都に着いた。道中では魔物が多くでてきたがそこまで強くなく何事も無く王都まで来ることが出来た。


「やっと着いたな。長かったな」


「普通歩いてこないのよ。馬車か何かで運んでもらうのが一般的なのよ」


ニューがそう言うとミューナも続けて言ってきた。


「ご主人様、私もそう思います。たとえレベル上げでもこの距離は普通歩きませんよ」


「う・・・、そういうものなのか・・・。てゆーか、急にどうした?」


「何がですか?ご主人様」


「ほら、そのご主人様ってやつだよ。前までこんなこと言ってなかっただろ」


「ご主人様の話を聞いて決めました。私を助けてくれたこともあったので男性が1番喜ぶという呼び方をさせてもらってます。・・・嫌、ですか?」


「嫌じゃないよ。でもその考えは俺にしか通じないから他の人はきちんと名前で呼んであげて」


「はいっ!」


「ニュー、お前良かったのか。ギルドの受付やめても」


「安心して。私はどこでも受付ができるライセンス持ってるから。戻ろうと思えばいつでも戻れるのよ」


「それなら安心したよ」


(勇者・・・か。会ってどうなったか話を聞いてみたいな)


「そういえばですけど、今のご主人様のレベルはどうなったのですか?」


突然ミューナがそんなことを聞いてきた。


「今はレベル2だよ」


すると2人は声も出ないほど驚いた。


「嘘つかないでよ。アークキマイラ亜種倒したんでしょ。それに魔女も倒したんでしょ」


「そうだよ。ステータスプレートには倒したことが書かれてある。だがレベルは2までしか上がっていない」


「それじゃぁステータスは全然上がってないってこと?」


「いや、ステータスはかなり上がってある。今のステータスはこんなもんだ」


【体力】600

【魔力】500

【筋力】300

【敏捷】400

【防御】300

【知力】500

【耐性】600


「レベルがたったの1上がっただけでこんなに・・・」


2人は驚いて声も出ない様子だった。


(確かに異常だな、このステータスは。だが他の日本人にも同じような人がいるかもしれんしな)


考え込んでいるとニューが耳打ちをしてきた。


「このことは絶対に他の人に言わないで。あなたのステータスは本当に異常よ」


「この世界で過去にご主人様と同じような人が2人いました。その2人とは、勇者と魔王です。だからもしほかの人に知られると騒ぎが起こって大変なことになりますよ」


「そうか、わかった。絶対秘密にしておくよ。それならなんで普通にありそうな転移魔法を秘密にしておかないといけないんだ?」


「転移魔法はこの世界で持っている人は私以外にいません。だからその力を狙って私を捉えに来る人が後を絶たないんです。・・・でも、3年前に捕まってからもう死んでいると思われているので人前で使わなければ大丈夫です」


しばらく王都を探索するとお城が見えてきた。そこには、魔法陣の前に杖が描かれた旗がたっている。


「あれはこの国、サモネン王国の国旗です。そしてここが王城です」


王城の前まで来ると門番が待ち構えていた。


「おい、止まれ!何者だ、お前たちは?何しにここへ来た?」


「勇者が召喚されたと聞いてな、ちょっと顔を見てみたいと思っただけだよ」


「本当にそれだけか?」


門番はこちらをじっくり眺めるとちょっと待ってろといい王城の中に入っていった。・・・しばらくすると門番は戻ってきて入って良いと言って勇者のもとまで 案内してくれた。


「この先に勇者がいる。会いたいなら会ってこい。ただし、失礼のないようにな」


勇者がいると言われたところに着くと隣で衛兵の人達が大声で勇者達を呼んだ。


『勇者様方、会いたいと仰っているものがお見えになってます』


「そうか、ここまで来てもらってくれ」


「やっぱり、お前が勇者だったか」


小さな声でそう言って勇者と向き合った。


「あなた・・・は、誰ですか?」


勇者のその問いに来未驚いて声も出なかった。

読んでいただきありがとうございます

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