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職業オタクの召喚者  作者: 五三竜
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第5話 新たなる闇

しばらく考えたが、気を取り直して来未はステータスプレートを確認することにした。


「ステータスプレートには全てが表される。調べてみる価値はあるな。・・・それにしてもこのスキル・・・能力が分からない。確か、押したら出てくるはずだったのだ・・・あっ、でた」


<エクストラスキル暗黒化ダークマスター>

・一定時間周りの闇を集め体にまとわりつかせる


「これだけか。職業も調べておくか」


<職業|オタク>

・発現したスキルや魔法などの能力を瞬時に使いこなすことが出来る。

<職業|中二病>

・発現したスキルや魔法の見た目が中二病っぽくなるが、見た目相応の力になる。

<職業|ナルシスト>

・周りから信頼されやすい。また、光魔法が強い


「・・・・・・・・・・・・こんなにあるのか。サードジョブまであるとは思ってもいなかったな。だが、ろくな奴がないな。他に固有(ユニーク)スキルってのがある。確認しておくか」


<固有(ユニーク)スキル妄想(イマジネーション)>

・条件を満たすことで考えたスキルや魔法などの技を作ることが出来る


「なるほどな。だから突然スキルが増えたのか。だがしかし、スキルにエクストラスキルにユニークスキルねぇ。全部違うのか。魔法まであるのか?試しに作ってみよう」


そう言って来未は左手を突き出した。そして力を込めて、漫画でよくある魔法が出そうな体制を作ったが何も起こらなかった。


「普通にしてもダメか・・・もしかしたら名前の通りかもしれない・・・」


来未は目を閉じると魔法をイメージした。例えるなら、突然異世界に転生して魔法少女になって魔法を放つ感じ。放つ魔法は、石を一瞬でフィギュアにする魔法だ。


「それじゃぁ、やるか」


そしてやる前にステータスプレートを確認すると、魔法欄に<トキメキマジカル>と書いてあった。そのまま左手を突き出し石に向かって唱えた。


《トキメキマジカル》


唱えると石が光だした。が、石の形が変わるだけだった。それから何回も試した。・・・何十回めかで光り方が変わった。光がおさまると石がかわいい女の子のフィギュアになっていた。


「何かできたな。なるほど、魔法を作る条件が何となく分かったぞ。<・ピンチになる・イメージをちゃんとする・それ以外に方法が無くなる>ってところだな。実際のところ、30回は失敗したしな」


気がつくと周りには歪な形の石がゴロゴロ転がっていた。・・・それから色々試したいことを試した。やりたかったことが終わったのて帰ることにした。


「よし、帰るか。実験も終わったしな。・・・っ!?」


帰ろうとしたところで女の子の助けを求めふ声のようなものが聞こえた。いや、聞こえたというのには語弊ごある。直接頭の中に入ってきた。かなり弱っているようだ。


(何だ?今のは。誰かが助けを求めている!どこからだ?)


来未は耳を済ませてみた。すると声は下から聞こえてきている。来未はアークキマイラ亜種の魔石を拾ってすぐに下に行こうとした。


「確か・・・5層の特徴は落ちると奈落の底に落ちる・・・だったな。声の遠さからして、奈落の底で間違いない。・・・・・・・・・僕も決心する時か!」


決心して5層を飛び降りた。・・・気がつくと周りは暗闇に包まれていた。どうやら奈落の底らしい。左足に激痛を感じた。飛び降りた時に骨折したようだ。


(・・・た・・・すけ)


だんだん声が聞き取りやすくなっている。声が大きくなっている方に向かって歩いていくと、大きな扉が出てきた。


「テンプレ展開だな。この中に封印されているんだよな。だいたい」


扉を見て周り満を持して開けた。中を見ると、家のような建物が出てきた。


(えっ・・・家?もしかしたらこれ、住んでる系のやつか?)


家の中に入るといくつか部屋があった。ここが迷宮の奈落の底ではなかったら普通の家の中と変わらないくらいだ。それから家中の部屋を調べた。だが何も見つからなかった。


「・・・何も無いな。でも、声はここから聞こえる。どこだよ。てゆーか、なんで僕こんなところに来たんだ?テンプレ展開だと思ったから来たけど。これで僕好みの子じゃなかったらどうしようかな・・・」


家中探していると風があることに気づいた。


「っ!?・・・隠し・・・扉・・・」


来未は風が吹いてくるほうに目をやってそう呟いた。

読んでいただきありがとうございます。

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