第2話 ギルドにて
目を開けるとまた同じところにたっていた。前と違うところと言えば、右腕が無いことくらいだ。
「確か、この森をぬけて冒険者ギルドに行けば良いって言ってたな」
そう言って歩き出した。しばらくすると森をぬけてまちが見えてきた。少し街を歩くと一段と大きい家があったので入ってみた。
「ごめんくださーい、ギルドがどこか分かりますか?」
そう言って中に入ると人が多くいた。
「始めてみる顔だな。この先を歩けばすぐ着くぞ」
「ありがとうございます」
そう言ってまた歩き出した。かなりの時間歩いただろうか。街の真ん中に大きな建物がでてきた。
「はぁ、はぁ、もう随分歩いたぞ。嘘つきやがったなあいつ。ここが違ってたらケチつけに行ってやる」
そう言って中に入った。中に入るとかなり多くの人がいた。それも皆刀や杖など持っている。中央にカウンターのようなものがあった。そしてそこに小さな女の子が立っていた。
「あそこかな、行ってみるか。・・・すいません、ここって冒険者ギルドで合ってますか?」
「はい、合ってますけど・・・あっ、もしかして冒険者登録ですか?」
「何ですか?それ」
「冒険者登録とはギルドに加入してクエストをこなしクエストの報酬を貰う事ができるものです。登録した場合、他国に行く時に手続きなどが無くなりますがかなり危険なクエストを受注してもらったりすることがあります」
それからその女の子は説明を続けた・・・
「じゃあ、登録したらいい事ばかりではないってこと?」
「そうなります。どうします?」
「そうだな、登録してくれないか」
「分かりました。少しお待ちください」
そう言うと女の子は何か機械を持ってきた。
「ではあなたのステータスを確認します。この機械に手をかざしてこの石を持ってください」
そう言って石を差し出してきた。そして言われた通りにした。すると石が光出した。
「はい、分かりました。これがあなたのステータスプレートです」
ステータスプレートを受け取ってある事に気づいた。
「えっ!僕のステータスこんだけ。これ間違ってない?」
「間違ってはないです。私のスキルで見たので正確に量れたと思います」
「そんな、嘘だろ。僕のステータスがオール10だなんて・・・」
「あの、何か言いましたか?」
「あぁ、いやなんでもないよ。ところで他の人のステータスってどんくらいなの?」
「他の方は、強い方で100や200、一般の人はだいたい10前後です。この前召喚されたという勇者様達などは100や200前後です。まれに、あなたのように特別な職業を持って生まれる人もいます。」
「特別な職業?このオタクって書いてあるやつか?」
「そうです。勇者様達は必ず持っているのですが、稀に勇者様達以外に持って生まれてくるひともいます。なのであなたはかなりレアですよ」
「そうですか・・・ありがとうございます」
(何故だ?力をくれるんじゃなかったのか。もしかしたらあの時言っていたことはこれか、それにオタクが職業って何なんだ?)
考え込んでいると受付の女の子は話しかけてきた。
「あのー、どうしました?もしお困りならダンジョンでレベルを上げるのがオススメですよ!」
「ダンジョン?そんなのあるの?」
「はい、ダンジョンは街があるところにできます。逆にダンジョンがあるところに街ができたりします。この街にもありますよ。行ってみたらどうですか」
「そうするよ。終わったらまた帰ってくるよ」
「お気をつけて行ってらっしゃいませ」
そしてギルドを出て歩き出した。
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