第17話 勇者の追撃
朝になると最初の便で馬車に乗ってマジリカリオンへと向けて出発した。その道中に道具や武器の整理、手入れをした。そして、馬車で走ること3時間魔法大国マジリカリオンへと着いた。
「やっと着いたな。ここがマジリカリオンか」
そう言って降りてくるとミューナとニューが青ざめた顔で出てきた。
「うぅ、すみませんご主人様」
「ごめんね、くるみん」
「・・・そういうのって普通1人じゃね。ミューナかニューのどっちかが乗り物酔いして2人で介抱するものじゃないの?あとくるみんってなんだよ?」
「あだ名・・・だよ」
ニューが青ざめた顔でそう言うと急にさらに顔が青くなった。そろそろやばそうなので2人を連れて宿に行った。宿に着き部屋を取るとすぐに2人は部屋のトイレへと走った。
「はぁ、これから馬車いっぱい使おうと思ったのに・・・。なんか乗り物酔いするし、ここまで来るのにめちゃくちゃ高いしもう乗らないかもな」
そう呟いた。するとエントランスのところで騒ぎになっているのに気づいた。行ってみるとなんと勇者パーティがいた。
(なんでここにいるんだよ。サモネン王国はどうした?)
すると勇者こと輝光が話しだした。
「私はサモネン王国の勇者!ここに居るものを全て捕らえに来た!女は拷問、男は労働力として使ってやる!おい!そこの受付の女!」
「はいっ!わ、私ですか?!」
「そうだ、お前だ!お前は今見せしめでここで拷問をする!」
光はそう言うと受付の女の子の手足に枷をつけ服を破った。
「や、やめてください!」
女の子はそう言うが全く聞かない様子だ。すると光は小声で何かを囁き出した。来未はレベルアップで手に入れた読唇術スキルで読み取った。
「ここにミクルセ・・・いや、水無瀬来未がいるだろ?神器を持っているやつだ。早くここまで呼べよ」
「わ、分かんない・・・です」
「しらばっくれるなよ。俺はいつでもお前を犯せるんだぞ」
それから色々話していたが全部俺を探している事だった。来未が様子を見ていると、光が女の子おしりに手を回した。
(やばいな、俺のせいであの子が犯される訳にはいかない。だが、2人を逃がさないといけないしな・・・)
「なぁ、2人ともよく聞いてくれ。あいつは俺を探している。さすがに俺のせいで犠牲者を出す訳にはいかないからお前たちは先に逃げろ」
2人は何かを言いたそうだったが、うなづいて窓の方へと走った。するとミューナが何かを言ってきた。
「ご主人様も無事に帰ってきてください」
「おうっ!」
再び光の方を見るとかなりやばい状況になっていた。受付の女の子は裸にされトゲトゲの台座に正座させられ両腕を吊り上げられ、身体中鞭で叩かれていた。さらに鼻には鼻フックをつけられている。すると、光が何かを話していた。
「見つかったか?」
「いえ、やはりこの中に居るのが間違いないかと。目撃証言もあります」
「聞いたか、お前嘘ついたな。ククク、クハハハハハハハ!お前はもう終わりだな!ハハハハハハ!」
そう言って光は女の子に手を近づけ始めた。来未はバックから針を取りだし投げた。
「っ!?誰だ!?」
「関心しないな。それが勇者のすることには全く思えんな」
「水無瀬・・・来未、やっとでてきたか。光ぅ、早く来いよ!」
そう言うと後ろからもう1人の輝光が出てきた。それと同時に、最初から居た光の姿が見覚えのある人に変わった。
「お前・・・亜食!」
(亜食勝気、なんでここにあいつがいる?)
来未が驚いていると本物の光ご話しかけてきた。
「来未!そこから降りてこい!正々堂々勝負だ!」
そう言って女の子についてる鼻フックを強く引っ張った。
「ひぐっ!いだいよっ!やめれくらひゃい!」
女の子は痛みと泣いていることで呂律が回らなくなってきていた。来未はここぞとばかりにそれについて口撃した。
「おいっ!やめてやれ!お前サモネン王国の勇者だろ!こんなことしたら国家問題だぞ!」
「関係ない、勇者は世界のものだ。魔王を倒すためと言っていればいい」
(どっちが魔王だよ・・・)
「もういい・・・。お前は前から嫌いだったんだ。だから、早く死んでくれないか?」
光は急にそんなことを言ってきた。来未が何か言い返そうと思ったら攻撃してきた。
「明閃!」
間一髪のところで避けた来未はそのまま女の子の所に行き抱き抱え外に逃げた。
「不意打ちかよ。正々堂々戦うんじゃなかったのかよ・・・。君、おんぶするから背中に乗って。しっかり掴まっててよ」
再び光の方を見ると、黄色い光を纏った剣を持った光が出てきた。
「・・・さて、どうしたもんかね・・・」
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