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職業オタクの召喚者  作者: 五三竜
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第15話 ピンチ・・・さらにピンチ

町に戻ってきて来未はギルドの前に来ていた。


「まさか、ここでこんな大きな壁にぶち当たるとは思ってもいなかった」


そう、今3人は大きな壁にぶつかっていた。


「まさか、クエスト完了の報告にステータスプレートを見せないといけないなんて。私がいた街では見せなくても良かったのに」


「ご主人様のステータスプレートは見せない方がいいですよね」


「さて、どうしたものかな・・・」


「ねぇ、思ったんだけどみんなのレベルって今どんな感じなの?私は今レベル47だけど・・・」


ニューが突然そんなことを聞いてきた。そして、レベルを聞いて来未は驚いた。さらにミューナが続けて言ってきた。


「私は今レベル43です。ご主人様はどうですか?」


「・・・言えない」


そう言うとニューが呆れたように言ってきた。


「あのねぇ、子供じゃないんだから駄々こねないでよね」


「お前に言われたくないな。子供みたいにおもらししやがって。俺の足はおしっこでびちょびちょだよ!お前だってまだ黄色いスカートに黄色いパンツ履いてんじゃねーか!」


「そんな大声で言わないでよね!恥ずかしいでしょ!」


ニューと言い争ってるとミューナがクスクス笑っているのを見て来未もなんだか笑ってしまった。


「はぁ、なんだかどうでも良くなったな。言えないって言ったけどやっぱいいや。俺のレベルはな今レベル8なんだよ」


しかし、2人は微動打にしなかった。ミューナは当たり前のように言ってきた。


「そんなに上がったんですね。ご主人様!」


「なんだ驚かねーのかよ」


『当たり前ですよ』


「ニューまで敬語使わなくていいっつの」


来未がそう言うとニューは笑いだした。


「そうだ、ステータスプレートのことなんだけどな、レベル上がってスキルがもっと入手できるようになったから隠蔽スキルで隠蔽したらいいじゃねぇのか?」


「それです!さすがご主人様です!」


「でも、私達戦う前はレベル18前後で、しかもあの敵は話の中にしか出てこない神話級の敵だったのよ」


「それなりにレベルを上げときゃいいだろ。・・・よし、作った。隠蔽!」


来未が小さな声でそう叫ぶとステータスプレートの数字が変わった。


「すごいわ。私の心眼でも見れない・・・」


色々話して3人はギルドの中に入った。そして受付の人にクエスト完了の報告をしてステータスプレートを見せた。そしてギルドを出た・・・。


「何も起こらねぇんだな。俺の考えだとこっから問題が発生するんだよな」


「何それ?」


「こういう事言ってるとなフラグが立つんだよな。しかも、それがテンプレっていうおまけ付きだ」


ミューナが呆気に取られながら聞いてきた。


「フラグ・・・?テンプレ・・・?いつも言ってるそれって本当になんですか?」


「これは、俺のいた国のよく使われる言葉でな、とりあえずなにか起こるんだよ。それも不思議な力で」


しかし何も起こらなかった。そのため、宿に戻った。


「早く風呂に入りてーよ。それに靴とか洗いたい」


「私も」


「私もです」


「じゃあ、一緒に入るか?」


来未が冗談ぽく聞いてみると意外な答えが返ってきた。


「いいよ」


「いいですよ」


それから来未は心の中でめちゃくちゃ喜びながら冷静そうな雰囲気で風呂まで歩いていった。脱衣所に着くと2人は服を脱ぎ始めた。来未はタオルで隠しながら脱いでいたが、2人が全く隠さないので逆に場違いな雰囲気になったのでタオルで隠すのをやめた。風呂場に入ると来未は体を流し湯船に浸かった


「あぁ〜、生き返る〜。やっぱ日本人は風呂好きって言うしな〜」


「ご主人様。このお風呂少し小さいので上に座っていいですか?」


来未は思わず吹き出した。


「お、おぉ。なんかいつもより大胆だな」


ミューナが来未の上に座るとニューが怒りながら言ってきた。


「あ〜。ずる〜い。私も、私も」


ニューがさらに上に乗ってきた。ふと、来未が質問をした


「なぁ、おっぱいもんでもいい?」


「えっ?いいですよ」


・・・それからニューのおっぱいももんで2人に背中を流してもらってから上がった。そしてあることに気づいた。


「あっ、俺って着替え無いじゃん」


来未は小さくそう呟いた。

読んでいただきありがとうございます

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