決まっていた事
「なんですって・・・追放?」
「ええ、そうよ。最初からそれを話すために集まったのよ。」
突然告げられたレイの追放。
ガイルを含めた大人達で既に話し合われ決まっていた事。
「セシルちゃん、それはオレが話す予定だったはず。」
「ずっとためらっていたみたいだったから。ごめんなさい。でも、ちゃんと伝えないと誰も次の計画に賛同してくれないわ。」
ガイルとセシルの会話は知らされていなかった者達にとってとても冷たい内容に受け取れた。
「待ってくれよ。まだ差出人が光の魔導士ってことで王都からとは決まってないだろ。レイに手紙をくれる人が変な気を遣った可能性もまだある。」
ベリアがここにきて初めて焦りを見せ、レイの追放を止めようとした。
「いいや、王都からの手紙でほぼ間違いないだろう。光の魔導士はこの国では特別扱いされる。国内のほとんどが王都がにいる。それにレイに手紙をくれる人は植物系統の魔導士だ。」
ここまで根拠をだされては外ことをよく知らない四人は反論することができなかった。
だからと言ってレイを切り捨てることだけは納得できない者もいた。
「今までなんのためにレイと一緒に過ごしてきたのよ。守るためじゃないの?」
アナがの問いには全員が少し視線を落とした。
ガイルは少し震えた声で答えた。
「そうだ、守るために今までレイと一緒に生きてきた・・・。だが、もうどうすることもできん・・・すまない皆。」
「本当に他に方法はないの?ほら・・ソトさんの能力を上げて絶対に出られなくするとか、レイにちゃんと自分の能力のこと教えてさ・・・なんとか出来るはずよ。」
「アナ、残念だがレイを守ってやることはもう出来ないんだよ。」
ガイルがそう言葉を発すると部屋は静寂に包まれた。
不安と混乱が漂う中、扉が静かに開いた。




