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ヤミノクニ  作者: 瓜坊
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堕ち2

 四六時中霧に覆われる森に囲まれた静かで穏やかな故郷があり家族がここで迎えてくれるはずだった。

 数日前はそうだった。

 今その場所は変わり果て森の木々は燃えて炎の勢いが増し、こんなうるさい風景ではなかった。

 そして家族が死んでいた。

 ジル、ガラム、セシルの亡骸を横並びに寝かせて残る六人を探しに向かった。

 だけどどうしても視線は下を下向いてしまう。

 足が重く感じ、前は見たくなかった。

 目は見えているが何を観てあるのかわからないまま進むレイ。

 そんな状態の中、何かにつまずいて倒れた。

「っうぐ!…なんだよもう。ん?…………っ?!?!」

 レイがつまずいたのは切断された人の腕だった。

 手から肘の辺りで切断されたものだった。

 見覚えがあるその腕に何度も抱きしめられた。

 父ガイルのものであった。

 辺りを見渡しガイル本人を探し出した。

 30メートルほど離れた場所に倒れているのを発見し向かった。

 右腕と左の眼球が無くなった状態のガイルの亡骸だった。

 首に深い切り傷が致命傷なのだろう。

「…父さん、もう少しだけ待ってて…みんなと一緒に…―。」

 そしてまた重い足を前に出し歩きだした。

 次にサラ、カルベルの二人の亡骸を目の当たりにした。

 ガイルから少し離れた場所にサラが仰向けで倒れていた。

 なぜか全身が水に濡れており、川から引き上げられたようになっていた。

 5メートル程離れた場所にサラとは対照的にカルベルは大火傷の跡が全身の至るところにあった。

 ジルのように全身全て焼かれたような感じではなく、肌がキレイな部分は残されていた。

 レイはまずサラを移動させことにし、体をだきかかえようとした。

 サラの体に触れたとき激痛が腕に走った。

「っで!何だよこれっ!っはぁああいてなぁ!」

 思わずサラを突き放してしまうくらいの衝撃だった。

「ごめん…サラ姉さん。」

 こんな能力は家族の誰も持っていなかった。

 もしかしたらと思いレイは闇の魔力をサラの体にぶつけた。

 サラの体に付着していた水分は蒸発するというより無くなったように思えた。

 体に触れと先ほどのような痛みはなかった。

 決定的なものはなかったから混乱しかなかったが、これで確信になった。

 みんな誰かに殺されたんだ。




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