#9 異世界来ちゃいました ・・・残り**日・・・
一応、異世界篇スタートです!
お楽しみ下さい┏●
自分の部屋より居心地の良い車内で、お菓子とジュースを存分に楽しんでいると、いつの間にか眠ってしまった。
感覚的には、2時間はグダグダと飲み食いしていたと思う。
「そろそろ到着するから食べるのは、またの機会にしとけよ?」
父さんに言われた言葉は覚えている。
でも、そこで意識が眠りに落ちたと思う・・・
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「とうとう行くのか・・・」
「申し訳ない。私は、この子を守らねば。」
「そうか。一族の者には説明したのか?」
「あぁ。結婚には反対されたがな・・・息子だと分かったら快く送り出してくれた。」
「息子か・・・一族の期待を背負わせて、罪悪感は無いか?」
「そこら辺の事も、納得して結婚を決めたんだ。今更何も言うまい。」
誰だよ・・・
この声は・・・父さんと・・・
息子って俺の事か・・・?
「地球に住む者よ・・・いつの日か息子をコチラに連れて来なければならん。その時まで達者で。」
「はい。さぁ行きましょ?王城は緊張するから早く実家に帰りたいわ。」
「肝が据わっておるの。良き妻を貰ったのサー・ウェル。」
「サーは止めてくれ。私との仲だろう。」
サー・ウェル?
誰の事なんだ・・・
俺は・・・俺は・・・
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眩しい・・・
熱い・・・
「目を開けたぞ!まだ間に合う!回復術士を呼べ!!」
誰だよウルサイなぁ・・・
あれ・・・体が重たい・・・
「ラヴァ王女、その者から離れて下され!」
「イヤッ!ワタシの回復術で充分なの!」
(重たいんだが・・・退いてくれないか・・・)
「え?メンタル・リーディング?」
「さぁ王女!」
どいつもこいつも耳元で大声出して・・・
俺の事も少しは気にしろよな。
「彼の者を癒せ。ハイ・メディック!」
優しくて暖かい光だ・・・
さっきみたいな熱くて、痛々しい感じとは違う・・・
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「うぅん・・・・・・あぁ〜。良く寝たなぁ・・・変な夢を見てたような?」
スッキリした目覚めだ。
大学行く準備しないと・・・
「目が覚めたのね!おはよう!」
・・・ダレヤネン?
ここって俺の部屋のハズ・・・
見た事無い家具しか無い・・・
「ワタシはトウケイ王国、国王の長女ラヴァよ!」
あぁ・・・うん。
多分まだ夢だ。
こうゆう時は、もう1度寝すると目が覚めるって聞いた事がある。
「はいはい。おはよう。そして、おやすみラヴァ。」
ベッドに体を預けると同時に、お腹に激痛が走った。