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第5問

答えは『1』だ!

俺は紙の解答欄に記載をして指示通り一枚千切って壁にある穴へと投函した。


投函をしてから俺は再び部屋を見回してある事に気が付いた。

無いのだ。

この部屋にはここで生活するうえで必要になるであろう電気のスイッチが存在しなかった。


そんな馬鹿な話があるか!


自分はこの部屋で寝泊りしていた・・・筈だ・・・

いや、ここだよな・・・?


男は徐々に自分の記憶に自信が無くなり始めていた。

閉鎖空間、そこに居る人間には様々な影響が生じる。

生理・心理・行動が徐々に正常ではなくなっていくのだ。

特に人間は想像を最も強い感情として受け止める生物である。


徐々に心拍数が上がっていくが男は目を閉じて大きく深呼吸をする・・・

伊達にこの研究所に来ているわけではないのだ。


ゆっくりと目を開いて天井の照明を見上げ、時間と共に自動で消灯が行なわれるのかもしれないと勝手に納得して思考を切り替えた。

今はそんな事より被験者に選ばれないように頑張らねば・・・

そう覚悟をしたのに合わせた様にあの声が聞こえた。


「それでは第5問を開始する」


今出来る事はこれしかない、だからこそそれに全力を注ごうと男は次の問題を注視した。



第5問


3台のマシンが同時に100メートルの道を走り出した。

3台は常に同じ速度で走り続け、直ぐにゴールへと到達した。

1台目がゴールした時点で2台目は1台目の20メートル手前に居た。

2台目がゴールした時点で3台目は2台目の20メートル手前に居た。


それでは1台目がゴールした時点で3台目は何メートル手前に居た?



真剣に考えようとした自分が馬鹿らしくなりながら俺は一応問題をもう一度見直す。

特に引っ掛けの様な部分が無いのを確認して俺は深く考える事なく答えを記入していった・・・

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