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異世界旅行は神様と共に  作者: 鳥丸
プロローグ
3/3

〜日常は崩れゆく、懐かしき声〜

1話をご覧でない方は1話からどうぞ

いつも、見てくださっている方は

いつもありがとうございます!

「えー、これは〜...」


今は3時間目、数学だ。


いつものようにノートを書いているといきなり 大地が揺れた。


「ガタガタガタッ」


(なんだ? 地震か?)


放送が入り


「これは訓練では、ありません!

今すぐ机の下に隠れなさい」


皆、言われた通り机の下に隠れたが

その五秒後地震はおさまった。


「今の、余震じゃない?」


クラスのどこからかそんな声が聞こえてきた。


その言葉を聞いた、ほとんどの人がパニックになっている。


数人は帰ると言い出し、数人は学校に残った方がいいと言った。


俺はもちろん、残る派だったのだが、

どこからか火が上がっていた。


神十(かみと)!あの方向!お前の家だろ!」


急に寒気がした。


(うそ、だろ...)


頭では残ることが正解だと分かっていても俺の体は家に向かって走っていた。

だが、俺の家(矢森神社)は、物凄い火を上げ燃えていた。

そこからは母さんと父さんの叫び声がする。


両親を助けたいのに助けられない自分の無力を痛感しその場で座り込み絶句していた。



そして、俺の家は両親と共に燃え尽きた。



すると、どこからか懐かしい声がしてきた。


「さて、どうしましょう?」


俺は声の主に声をかけてみることにした。


「誰だ?」


少しずつ声の主の姿が見えてきた。


ーーー っ!!


ーー 夢で見た少女だ!


「私は矢森神社が崇める御神体、矢森(やもり)(みこと)です」


目を擦ってもう一度よく見てみる。


(.....どうやら、俺はおかしくなったようだ)


「あなた無礼ですね...」


「え? 心を読んだ?」


「はい、神ですから」


言い終わるのと同時にすごい音がした。


「ドゴーン!!」


振り向くと俺たちの学校が潰れていた。

あの様子だと学校に残った皆は死んでしまったんだろう……


「あのー、聞いてます?」

「あなたの両親と友人は不慮の事故によりたった今亡くなりました」


「...やっぱり死んでしまったんだな」


「...はい、あなたを知る人がこの世界にいなくなりました」


俺の親戚はみんな死んでしまっている。

だから、知る人がいなくなったという言い方をしたのだろう。


「で、私、(やしろ)がないと1週間もせずに消滅します」


「...はっ?」


いきなり、消滅するっていわれてもな……

だが、消滅されても困るしな……

一応俺の家の神様だし……


「1週間で私の社を立てることは金銭的にも技術的にも無理でしょうし」


「...」


まぁ、その通りだがどうしたものか…


「なので、私、天界に1回帰ります」


「待ってくれよ、あんたが居なくなったらこの地の神様が居なくなる、だから」


「まぁまぁ、人の話は最後まで聞いてください」


「人じゃねぇだろ」ボソッ


思わず言ってしまった……


「ふふっ」


「なんだか昔を思い出しますね」


「君は昔もそんな事言ってましたね」


ニコッ、と笑った


だが俺にはそんな記憶はない、確かに会った時懐かしい感じはしたが、何故、記憶が無いのだろう?


「神様と俺は会ったことがあるのか?」


「えぇ、ありますよ?

もしかして、覚えてないのですか?」


「あー、だからあのような反応だったんですか、なるほど」ボソッ


俺には、忘れている記憶があるみたいだ。

だが、どうしてだ?


「この地の神様はどうするんだ?」


「特にいなくても問題はないけれど君がどうしてもって言うなら私の下の神をここに置いていきましょう」


「どうしても」


「...わかったわ」


「あと、相談なんだけれど今の君はこの世界と関わりがないの、だから私と一緒に天界に行かない?」


「...神様じゃない俺は入れないだろ」


「はい、普通の人ならね」


「君は十の神から愛されている神の愛し子なのです」


「愛し子は死ぬまでに神の力を蓄積します。そして、神の力に魂が共鳴して神様となるのです」


「なので、君は死ぬと神様になるのですよ?」


「はっ?」


何言ってんだこの神様?百歩譲ってそうだとしてもこれは夢だ


頬をつねってみる

(痛い、どうして痛い(?))


「ですが、死にたくはないでしょうし

なので、私と一緒に来ませんか?」


「私と一緒ならば私のおかげで天界に行けるのです」


「ここの世界にはもう関わりがない」


「だから、ついて行くよ」


「それはよかった、」


「それと、もう我慢しなくていいのですよ」


そう言いながら抱きしめられた。


我慢してきた涙が、一気に流れ出した。



そのあと5分くらい泣き続けた。


「ありがとう」


「神様なのだから当然です

あとコレは神様からのプレゼントです」


泣いて腫れ上がっていた目がいつも通りに戻った。


(神様の力か?)


「 ありがとう」


「それでは行きましょう、神様の住む世界、天界に!」

やっと神様出せました。

ネタバレなのですが、神様あと九人いますので登場を楽しみにしててくださいね!

ーーーーーーーーーーーーー鳥丸


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