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私的徒然草  作者: 半信半疑
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073 七草 に ついて

 私たちの身の回りには、たくさんの植物がある。その中でも特に「七草」というのは、認知度の高い言葉だ。その辺の空き地で勝手に成っている雑草よりは知られていると思う。雑草というのは厄介な奴で一度ひっこ抜いても、しばらくするとまた生えてくる。ドラ◯もんの話を思い出すと、草むしりを頼まれるのび◯の様子が頻繁に思い浮かばれる。憎き雑草に対して、七草は人に喜ばれるものである。ちやほやされていると言ってもよい。優遇されているようで何だかいけ好かないが、基本的には好きな部類の植物である。


「せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ」とは、春の七草のこと。よく口に出して覚えさせられたものだ。一番最初に知ったのは、国語の教科書だったと思う(いや、生活の教科書だったか?)。私の家は七草粥を作らない家だったから、教科書に書かれていた文章を読んだのが初めだと思う。イラストもしくは写真付きで紹介されていたはずだが、像が思い出されないことが多い。名前ばかりが先行してきちんと覚えていないという、たいへん悪い例だ。


 この春の七草の中では、「はこべら」一番好きかも知れない。ちょこんと小さな白い花が可愛らしい。名前では「ほとけのざ」におよびはしないが、それでも好きだ。ちなみに、春の七草の歌のもとになったのは、四辻の左大臣という南北朝時代の人が書いた文章らしい。


「あかざ、いのこづち、ひゆ、すべりひゆ、しろつめくさ、ひめじょおん、つゆくさ」は夏の七草らしいが、こちらは春の七草ほど広まっていないと思う。連続して発音した時に語感が悪くて覚えにくいせいか。この夏の七草は、1945年6月に日本学術振興会学術部野生植物活用研究小委員会が、戦時中の食糧難の時にも食べられる植物として選定したものらしい(実は夏の七草にはもう一種類あって、それは「よし、いぐさ、おもだか、ひつじぐさ、はちす、こうほね、さぎそう」らしい。こちらは園芸研究家の勧修寺経雄さんが詠んだ和歌で選ばれたもの)。


 この七草の中では、しろつめくさが一番好きかな。小さくて白い薔薇のような感じがたまらない。ひめじょおんの黄色も良いし、つゆくさの青い花弁も素晴らしいが、やはりしろつめくさが好き。


「はぎ、すすき、くず、なでしこ、おみなえし、ふじばかま、あさがお(朝顔ではなくて桔梗であるとの説が定説らしい)」は秋の七草。有名な歌人である山上憶良が、万葉集に選定した歌に次のようなものがあることから、秋の七草として知られている。



『秋の七草』    山上臣憶良やまのうえのおみおくら

 秋の野に 咲きたる花を 指折およびおり 

 かき数うれば 七種ななくさの花

 はぎの花 呼花おばな葛花くずのはな 嬰麦なでしこの花

 姫部志おみなえし また藤袴ふじばかま 朝貌あさがおの花



 春の七草は食べる事を楽しむものだったが、こちらは見る事を楽しむもの。確かに見ていて心が安らぐ感じがする。特に、私はすすきを見ている時が一番安らぐ。風に揺られている様も良いが、夕日を透かして見ると、心なし銀色に輝いている。赤が混じった銀色だ。見つめている間、遠い何処かへ連れて行ってくれる、そんな色だ。すすき以外だと撫子が好き。方々に手を広げているような花弁に心を掴まれる。


 冬の七草は、下地になるような歌も、選定した機関のようなものも存在しないが、参考程度にあげておく。「葱、白菜、大根すずしろ、菊菜、ほうれん草、キャベツ(甘藍)、小松菜、」の七種。春の七草と被っていたり、キャベツが入っていたりと色々と凄いことになっている。確かには存在していないけれど、他に春や夏や秋があるのなら、冬もあってほしいという願望がつくった想像なのかもしれない。


 最後が何だかふんわりとした感じになってしまったが、無理にこじつけて「これが正しい」とするよりかはいくらかマシだろう。しかし、こうしてみると様々な七草があって面白い。春の七草だけでなく、他の七草も像を含めてきちんと覚えたいものだが、私に覚えられるだろうか。好きなものだけ覚えて終わりになりそうな感じがする。


参考サイト

・季節の花 300 >春の七草 及び 秋の七草 を参考。

http://hana300.com/

・ブログ  Dive into Myself >夏の七草

http://diveintomyself.funfairfanfare.com/%E5%A4%8F%E3%81%AE%E4%B8%83%E8%8D%89/

・ブログ  AdSense登録 >『夏の七草』 及び 『冬の七草』

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