067 スカート に ついて
一般的に、スカートは女性が着るものだという認識がある。少なくとも私の中では。だから、女性以外が着ると、まず始めに違和感がある。物事が上手く噛み合っていないような、そんな違和感。しかしこれは、女性がスカートを着た状態に見慣れてしまった結果であって、根っこから違和感が生じたわけではないと思う。人はしばしば、慣習に従う。それに背いた行動は、排除されやすい。ので、排除の前段階として、違和感を感じるのだと思う。
昔(といっても二、三十年くらい前)は、男性がスカートを着るなんて考えもつかなかっただろう。腰巻が良いところではないか? 対して女性は着放題だったわけだ。歩く度に裾がふわふわと揺れる様を想像すると、どこか色気を感じる。ズボン(今ではパンツとも言うのだったか)とは明確にその形状が違うし、そう言った点でも男性の視線を惹きつけたのかもしれない。違いというのは目立つし、注目されやすいから。そこで排除されなかったのは、スカートが双方に受け入れられたからだろう。女性にとってはオシャレ、ファッションとして。男性にとっては、花を愛でる際の一つの構成情報として。いや、何とも面白い話だ。
日本では、男性のスカート着衣が冷ややかな目で迎えられていたのに対し、ある国では、普通に着られている。それはスコットランド。彼の国では民族衣装として着られている。しかし、あちらは「スカート」ではなく「キルト」というらしい。画像を検索して見てくれれば伝わると思うが、あちらはやはり、オシャレというより伝統的な面が強い気がする。男性の女装ともまた違った感じ。それに、スコットランドのキルトはスカートとは違って、「タータン」というものがある(後ろにチェックをつけてはいけないらしいので注意されたし)。このタータンは、氏族の家紋に相当する模様の総称を言うようで、そこがスカートとは違った点。
スカートとは異なるが、日本には袴というものがある。裾がふんわりと広がっているという点では、スカートに近しいものがある気がする。しかし、筒のような感じではなく、股の所で二つに分かれているので、スカートではない。それに、腰に帯を巻く必要があるので、着るのに手間がかかる。スカートにはそんな手間が無い。
とはいえ、見た目はスカートに似ていなくもない。まぁ、袴は丈が踝近くまであるから、違いが分かりやすくはある。でも、マキシスカートという、丈が踝が隠れるほどのものもあるからなぁ。違いはそんなに無いのかも。とはいえ、袴は袴だからこそ、男性でも冷たい視線にさらされることなく、着ることが可能だ。男性がスカートを着るためには、男性と女性の間に引かれたスカートの境界線を越えなければならない。
だが、朗報というべきか、現在はその境界線が崩れている。男性であっても、気軽に(実際はどうかわからないが)スカートを着ることができるようになった。それは、「ユニセックス」だとか「ジェンダーレス」とか、中性的な概念が広まってきたおかげかもしれない。
主にファッションから端を発するものだという認識が私の中で強いのだが、これは従来の男性用女性用というものが飽和状態になってきた証拠なのだろうか。既存の物だけではいけないというような考えを誰かが起こしたのだろうか。
それはそれとして、中性的という言葉が、男性のスカート着用を受け入れてくれるのなら、それで構わない。別に、男性がスカートを着てはいけないという法律は無いのだし(公序良俗に反しては、さすがにいけないけれども)。好きで着る分には問題は無いと思う。それを見た他者がどう思うかは、また別の話だ。だが、女性からするとスカートを着た男性というのは、少なからず抵抗感があるだろう。中性的概念がある程度広まった世の中であっても、それは起こることだと思う。
「どうしたら抵抗感がなくなり、男性女性の区別なくスカートを着ることができる社会が実現できるだろうか」、なんてことには、私は別に興味がない。スカートを着たいという男性諸氏からすれば顰蹙をかいそうなものだが、あまり興味がないのだ。そこはもう、好きにやってくださいとしか言えない。
そういう社会を変えた結果として何が生まれるのか考えたが、新たな犯罪の予感しか思い浮かばなかった私は汚れているので、もうこの辺で話を終わりにする。
参考サイト
・Sin-Cos Group >スコットランドの民族衣装 キルト
http://www.sin-cos-group.com/sincos/scotland/kilt.htm
・NEVER まとめ >男性がスカートを履く?!スコットランドの民族衣装「キルト」を着る俳優画像!
https://matome.naver.jp/odai/2141112233606230501
・スカート百科事典 >スカートの分類>丈による分類
http://www.skirt.jp/class/length.html




