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私的徒然草  作者: 半信半疑
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049 高速道路 に ついて

 つい昨日のことだが、高速道路を通る機会があった。いや、実際は今日も通ってきたのだが。私は免許は持っていたが、運転手ではなかったので、流れゆく外の景色をぼんやりと眺めていた。思えば、高速道路など、教習所で一度走ったきりかもしれない。私を含めた教習所の生徒三人と教官が一人、計四人で走ったきりだ。あの頃はまだ免許を持っていなかったので、少しドキドキしながら車を走らせていたっけ。


 教習所時代の思い出はさておき、高速道路の話をしよう。

 普段の道よりも格段にスピードが出るのが高速道路だ。ビュンビュン飛ばして、爽快感を得ることもできる(飛ばし過ぎには注意しないといけないが)。そんな高速道路において、皆さんの楽しみは何だろうか。やっぱりPAかな? プログラムアドバンス……ではなく、パーキングエリアでの買い物が楽しみだと答える人は多いと思う。泊まったホテルのテレビから聞こえてきたことだが、ストレス解消にPAで買い物する人もいるらしい。


 私の場合は、まばらに点在する家々や生い茂る木々、大きな工場やよく分からない建造物などを、車窓からひっそりと眺めることが高速道路での楽しみである。それが普通の家でも、何故か不思議な感じがするし、工場はそれぞれ外観が異なっていたり変なオブジェがあったりする。非常に妄想が捗る。捗り過ぎた日には、いつの間にか眠ってしまうこともあるが…。


 勿論、PAでの買い物も楽しみの一つだけど、それ以外でとなると、流れる景色を眺めることが楽しみかな。高速で移動する車の中から、ゆっくりと漂う雲を見るのも楽しい。最高の暇つぶしだと思う。


 まぁ、運転手は運転に集中しないといけないから、辛いとは思うけれどね。ほとんど真っ直ぐの一本道で、しかも景色の変わり映えがない、という、ね。昼間は太陽の光が眠気を誘い、夜は暗闇が眠気を誘う。抑えるのも一苦労。今は眠気を抑えるために色んな商品が開発されているけれど、まだそういうものが無い時代は、ひたすら根性で耐えていたんだろうか。歯を食いしばる、爪を立てる。想像するほどに、泣けてくるのは何故だろう。


 そういえば、途中で何度かトンネルの中を通った。その時思わず脳裏に浮かんだのが、あの有名な一文の一部分(よく読んでほしい。”一文”の”一部分”だ)。「トンネルを抜けると」。正確には「国境の長いトンネルを抜けると」だが、条件反射の如く浮かんでくるのは一部分のみ。「トンネル」に引っ張られ過ぎて、その他の部分が咄嗟にでてこない自身の脳が恨めしい。


 と、まぁ、そんな感じでトンネルの中を日中に通ったのだが、それまで太陽の光が視界を照らしていたのに、突然暗闇が忍び寄ってきた。備え付けられたライトの光はあるけれど、どこか心許なく感じた。それは、いきなり家の外に放り出された時の感じに似ている、気がした。そしてトンネルを抜けた後に、また光が降り注いできた時は、家の中に戻ったかのような安心感が私を包んだ! まぁ、誇張表現だけれども。


 高速道路のトンネルで思い出したが、小学生の頃、バスが高速のトンネルに差し掛かった時、息を止めるゲームをしたことがあったな。誰が言い出したのか覚えていないけれど、トンネルを出るまで息を止めるというゲームがバスの中で流行したのだ。笑わせるのはアリだった気がする。


 今思えば何が楽しかったのだろう? ただ息を止めるだけのことに白熱したのは何故だろう? そんなことを考えつつ、大人になった今でも息を止めてしまう自分がいた。


 思いがけず懐かしい気持ちになったが、こうして考えてみると、目立ったところがない高速道路だからこそ、それに耐えるための方法が生まれたのかもしれないなと思った。まぁ、PAに関しては、休憩のためというのが先にあったのだろうけれど。


一番使ったのは、やはりドリームソードかな。

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