045 エビ の 尻尾 に ついて
エビは、かにと同様に食物アレルギーの対象になっているけれど、食べることのできる人にとっては、美味しく頂ける食材の一つ。身がプリプリしていて、噛む時にほどよい弾力を感じさせてくれる。エビフライやエビチリ、エビの刺身などなど、いろんなエビ料理があるけれど、大抵は尻尾が付いたままの状態で、私たちの目の前に現れる。ピチッとはねた尻尾は活きの良さを表現しているようにも見えて、食欲をそそる。
ところで、皆さんは尻尾を食べる派? それとも食べない派? 食す派? 残す派? 別に、どちらであっても怒らないので気軽に考えてほしい。あの、見方によってはハートマークに見えなくもない尻尾を、食べているのかそうでないのか、それが問題だ。
私は、基本的に食べない。食べる派の人から見れば、「何故食べない?」と言いたくなるかもしれない。「命を頂くのだからきちんと食べなさい」と言う人や「尻尾がおいしいのに」と言う人もいるだろう。しかし、私は尻尾を食べない。食べようと思わない。むしろ、何で食べるのか。分からない。
だって、尻尾ですよ? エビの尻尾。身なんて無いし、場合によっては口内を傷つけてゆく厄介な存在なんですよ? エビフライは一度揚げているからカラッとしていて食べやすくはあるけれど、それにしたって積極的に食べようとは思わないなぁ。
どうして食べる人は食べるのか。まさか何か体に良い栄養でも詰まっているのか。気になると調べてみるのが、私です。あれ、味は…、無いよね? 尻尾に味って、無いよね? それも含めてちょっと調べたよ。
(それと、今更だけど、ここで語るエビの尻尾は伊勢海老とか大きいタイプじゃなくて、エビフライとかエビチリに使うようなサイズのエビです。)
栄養素の観点からいえば、主に三つの栄養素があるらしい。
一つ目は、カルシウム。皆がよく知っているカルシウムですね。牛乳飲んでも摂取できるよ。歯や骨を丈夫にしてくれる。まぁでも分かる気がする。確かにちょっと堅めだものね、エビの尻尾。
二つ目は、キチン。コレステロールや脂肪の吸収を抑えてくれる。人はキチンを消化できないのでそのまま体外に出すんだけれど、塩分も一緒に出すから成人病予防になるんだってさ。ただ、大量に食べるのは良くないんだって。
三つ目は、アスタキサンチン。これは聞き慣れない子ですね。エビの尻尾は熱を加えた時に赤くなるけれど、その赤色が奴らしいです。照れ屋さんなのかもしれない。紫外線予防に役立つらしいよ。
色々栄養があるから、食べるのは別に間違いではないみたいだね。とあるサイトの調査で、全国の二十代~六十代男女1684名にエビの尻尾を食べるかどうか聞いたところ、約四十%が食べるって答えたらしいんだ。まぁ、2015年の調査だから、今やれば、結果に関しては増えたり減ったりするだろうけれど。それにしても、結構食べる人いるんだね。もっと少ないかと思っていた。
栄養の話を聞けば、残すのはもったいないという人が出てくるかもしれない。今日読んだ『アイヌ神謡集』という本の一つにも、命(食べ物)を粗末に扱わないようにっていう話があった。尻尾をきちんと食べないから粗末にしているというのは、少し乱暴な意見のような気もするけれど、余すところなく食べるという考えから見れば、粗末という表現も当てはまるのかもしれない。でも、実際、食べるのが困難な部分ってあると思うし、身を食べ切ることが結果的にきちんと扱ったことになるのではないだろうか。
奴らは、歯茎に刺さったり噛み切れなかったりと、様々な反逆をしてくるけれど、吸収すればいくつかの良いことをもたらしてくれる。リスクに対するリターンが些か釣り合っていないようにも感じるが、まぁ、食べたい人は食べるということで良いだろう。私は食べないけど。わざわざ、尻尾食べなくても、(同等の栄養を持つ)他の食べやすいものを食べたい。そこまでして、食事を苦痛なものにしたくないから。
◯ちらちらと読み進めている本
『アイヌ神謡集』 知里幸惠 編訳 1978年8月16日第一刷 岩波書店
今日読んだのは、”梟の神が自ら歌った謡「コンクワ」”というもの。
参考サイト
・はっぴいtopics
http://happy-topic.com/archives/3853.html
・しらべぇ ※こちらのサイトを調べる時はご注意を。太朗さん(隠語)の話が出てきます。
https://sirabee.com/2015/05/13/30756/




