一回戦:二回裏
練習初日。
「なんか、無駄に身体つきが良いんやけど。」
「うちの部活、マーチングをやってたから毎日走りこんでたし。」
「どれぐらい?」
「自分の年齢×キロメートル。」
「…それは節分の時のルール。」
天の川
〜ようやく練習開始な高三の秋〜
「という訳で何の練習からする?」
「え…俺も一緒?」
「当たり前やろ。じゃないと、友情タッグが発生せんやん!」
「おい、それは…」
『禁則事項です。』
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司会進行の機嫌を損ねた。
運がさらに下がった。
ゲームの難易度が上がった。
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「練習、するか。とりあえず、走りこみ。」
「おう…」
走りこみをした。
体力が上がった。
球威が上がった、気がする。
足が速くなった。
佐川の好感度が上がった。
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ステータスが更新されました。
球威 5 ↑
体力 33/33 ↑
特殊能力が追加されました。
×「余計な一言」
つい一言付け加えて、多くの人の反感を買う。運が無いほど、効果がある。
運が人並みにあると、この能力は失われる。
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