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「大丈夫ですか!!」


 いつもの笑顔をどこかに置いてきたかのように、必死な顔つきをしていた雄介が行雲の元へ走ってきた。突然飛び出した二人について車を止め、救急車と屋敷への連絡を済ませる迅速な対応は、いつものマイペースの雄介からかけ離れていた。


「おお、雄介か、見ろ腕が新たな方向へ曲がっているぞ」


 右腕を振り上げているが肘より先は力なく垂れさがり、異様な光景を繰り広げていた。


「大丈夫なのですか!」

「ああ、大丈夫だとも、こんな怪我をしたのは初めてだ。こいつのうわさは本物だな」


 痛みも忘れ、興奮しているのか腕を振り回していた。左腕には意識がないフセキが抱えられているが、目立った外傷はない。一応無事な行雲を見て安堵していつもの笑みの仮面をかぶっていた。


「あまり無茶をしないでくださいよ」


 急に風が吹き出し、大きな駆動音と風切り音、やってきたのは救急車ではなく過能院が呼んだ緊急ヘリだった。

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