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~プロローグ~
いつの頃からだろう。この家の人間に、不思議な力が宿り始めたのは。
いつの頃からだろう。不思議な力を持った人間を、神として崇めたのは。
いつの頃からだろう。神を宝石の守護者としたのは。
いつの頃からだろう。神を四神獣の司者としたのは。
いつの頃からだろう。その家が分裂して、派閥が生まれたのは。
いつの頃からだろう。対立し、争うようになったのは。
すべては昔、遠い過去のおはなし。私にはどうすることもできない、遠い昔のおはなし。
おとぎ話のようなおはなし。
でも、これは本当にあった話。
なぜなら、この話の家の一つは、私の家だから。
そして私は、この話に出てきた守護者の一人だから…
司る者、の語呂が合っていなかったので、るを弾き飛ばしてみました。適切な表現が浮かばなかったためです。