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優太との出会い

※佐倉楓STORY




 私は佐倉楓。親友の桜井華恋と同じ、15歳の新米高校生。性格は活発でサバサバしており、物事をハッキリ言わないと気がすまないタイプ。

 幼少期から友達は多かったが彼氏はいなかった。小学生から恋愛に憧れはじめたものの、そんな男の子など見つからずふざけて遊ぶ毎日だった。




「お~い、佐倉! 相撲やろうぜ」


「またぁ? あんたらどうせ勝てないんだからやめたら?」


「なんだと〜、えい!」




 三人の男子が一斉に私を押すが、力には自信があったので全く効かず軽く押し倒し、ギブアップするまでくすぐり攻撃をしかけていた。




「まいったか!」


「わかったわかった! 降参するからもうやめて〜」




 他にも男子たちとサッカーやドッジボールをやったりして、とにかく元気に走り回って遊んでいたがそんな私にも中学時代に春が訪れた。




「あの……俺、雨宮優太。よろしく」


「よろしく。私は佐倉楓」




 初めて優太から話しかけられた日、それが入学式だ。同じクラスのため、たまたま体育館で隣になった時、始まる間際に話しかけられたのである。




「佐倉さん、あのさぁ。宿題忘れちまって写させてくんね?」


「はぁ? またぁ? いい加減、宿題くらい自分でやりなよ」




 最初の緊張はどこへやら? 慣れるにつれて積極的に絡んでくるようになり、悪い気はせず喧嘩しながらも段々と仲良くなっていった。




「いいなぁ……」




 同じ頃、私たちや仲の良いグループを見ては隅っこで羨ましそうに呟く女の子を発見。それが親友の華恋である。




「ねぇ」


「なに?」


「名前は?」


「桜井華恋」


「私は佐倉楓。よかったら仲良くしてね」




 勇気を出して声をかけると、彼女はウザそうに突っぱねた。




「急に声かけてきてなに? ウザいんだけど」


「まぁまぁ、そう言わないで」


「華恋、せっかく佐倉さんが話しかけてくれたのにそんな言い方ないだろ」


「優太くん、いいから」


「俺、アイツの幼なじみなんだけど、昔からあんなだから仲悪いんだ」




 なぜか彼女をほっとけなかった私は、どんなにウザがられても積極的に話しかけた。




「今日カラオケ行こ?」


「うん」




 私の熱意に根負けしたのか、彼女も徐々に心を開いてくれるようになった。仲良くなっていく私たちを見て優太は驚きを隠せない様子である。




「アイツら、いつの間にあんなに……」


「なんか言った?」


「別に」


「あ! わかった。優太さぁ〜、自分が仲間外れだと思って僻んでんでしょ?」


「そんなんじゃねぇよ!」




“クソ! 華恋のヤツ”




 優太は私と出会ってから明らかに明るくなっている華恋を見て信じられない様子である。さらに1ヶ月ほど経ったある日、私は優太に校庭へ呼び出された。




「話ってなに? 教室で言えばいいじゃん」


「言えるかバカ! 俺にとって初めてのことなんだぞ。恥ずかしすぎるだろ」


「だから、話ってなに?」




 次の瞬間、私は耳を疑いしばらく身動きが取れなかった。




「入学式の時から一目惚れしてずっと好きだった。佐倉さん! 俺と付き合ってくれ」




 彼は地面に膝をついて必死に頭を下げている。どうしたらいいかわからない私は、戸惑いながら立つように促すのが精一杯だった。

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