私の夢
ここで少し私のことを紹介しようと思う。名前は桜井華恋。15歳の高校1年生。彼氏はおらず、恋愛したこともなくあの最悪な経験が初めての恋愛だった。
幼少期~中学時代は暗くパッとしない性格で誰も寄りつかず、ずっと一人で過ごしており誰かに話しかけられても“ほっといて”と突っぱねていた。そんな中で唯一、寄り添ってくれたのが楓である。
「ねぇねぇ、名前は? 私は佐倉楓」
「桜井華恋」
「よろしくね」
「ほっといて」
握手を求められたが私は嫌そうな顔でそれを拒否。しかし、楓は“まぁまぁ”と言いながら強引に手を握ってきた。
「やめてってば! 私、あまり人と関わりたくないの」
何度同じように突っぱねても、楓はほっとけないと言わんばかりに毎日話しかけてきたり私のことを笑わせようとしてきた。周りに“暗いヤツ”とからかわれても“華恋をバカにしたら許さない”など守ってくれて、気づいたときには自然と仲良くなっていた。
こんな私にも一応、夢はある。それは二十歳で結婚して玉の輿に乗ることだ。17くらいで彼氏を作って恋のスタートラインに立ち、3年付き合って結婚が理想である。人と関わるのが苦手なクセになぜこんな夢を持っているかというと、テレビドラマで見たウェディングドレスや誓いのキスに憧れたためだ。
そのためにはまず人嫌いを治さないと始まらないが、初めての恋愛があんな感じではとても治りそうもない。むしろ、さらにひどくなるだろう。果たしてこの夢を叶えられるのだろうか? これが私、桜井華恋である。




