ep7
今回は短めです。
「お父様!アレンはまだ6歳よ!?早すぎるわ!」
驚いたのはどうやら俺だけではないらしい。
アリア姉さまは悲痛な表情をでアレクシスに抗議する。
周りが冷静ではなくなると頭は自然と落ち着いてしまうようで、周りを見てみるとミューシャ姉とアリア姉さま以外は驚いた様子もない。
「別に今からというわけではない。成人である15歳を迎えてからにしてもらうつもりだ。」
「それに、まだ買い物もまともにできないのに放り出すわけもないだろう?」
アリア姉さまは早とちりが恥ずかしかったのか、赤面してうつむいている。
「何にせよ、冒険者として生きていく上での知識や経験をこれから積んでいくことになる。」
「アレン、あなたは賢い子だわ。だけど男の子は強くなくちゃいけないのよ。パパみたいにね。」
強くあれ、とはどういうことか。この世界の男はみんな強くないといけない風習でもあるのか?
あわよくば、領主を引き継いでスローライフとしゃれこもうかとも思っていたのだが・・・
「この領地は一代限りで王より収めよともらい受けた。つまり、俺が領主をやめたらこの家はなくなる。
ただし、お前が王に認められればこの領地を引き継ぐことも可能だ。」
つまり、領地存続をかけて父が生きているうちに強くなれってことか。
「わかりました、父様。強くなるために僕、頑張ります!」
「いい返事だ。アリア、ミューシャ。お前たちにもこの領を守っていけるようになってもらうつもりだ。異論はあるか。」
「いいえ、お父様。私頑張ります!」
「ミューシャも頑張る!」
アリア姉さまはほっとした顔で、ミューシャ姉はぬいぐるみをぎゅっと抱えて返事をした。
★ ★ ★
基本的に、この世界では6歳ごろまで大切に育てられその後世間に触れる流れとなっている。
一般には、6歳ごろまでの成長過程において死亡率が高いんだとか。
小さな子は家の中で育てられるが、人と触れ合えないわけではなく近所の人たちと協力して育てるような形になるという。
昨日で6歳を迎えた俺は、晴れて外に出る権利を得たというわけだ。
初の外はワクワクする。
今日はお披露目も兼ねて、領をぐるっと一周する形で散歩をしていくようで動きやすい恰好で準備がされている。
この世界は魔力量によって髪色が若干変化していく為、魔術師かどうかはなんとなく髪色でわかるらしい。
強ければ強いほど黒に近く、生まれた子供は大体白髪から金髪で生まれることが多い。
目の色も大体が髪色とリンクしていたりする。
アレクシスは赤髪、ミシリスは茶髪だ。
アリア姉様はきれいな金髪、ミューシャ姉は薄めの金髪である。
かくいう俺はミューシャ姉より薄い金髪なのだが、いわゆるメッシュが入ったように前髪の一部が真っ黒で目の色も黒い。
その為、姉さまたちからは珍しい色でかわいがられている。
アレクシスは最初少しびっくりした顔をしていたが、そのあと期待の魔術師だなんていってミシリスとキャッキャしていた。
「坊ちゃま、外出準備が整いました。旦那様、奥様がお待ちです。」
「セバス、ありがとう!今行くよ!」
そういって、セバスチャンに連れられて玄関を出る。
外に出ると、庭の先でミシリスとアレクシスが待っていた。
「アレン、とってもいい恰好だわ。」
「あぁ、天気もいいしいいお披露目になりそうだな。」
そういって、親子三人での領内散歩に出たのだった。
メッシュって、いいよね。
累計200PV有難うございます。
幼少期編はもう少し書こうかなと思うので、気長にお待ちください。
見にくい、読みにくい等のご意見あれば遠慮なく送ってください。




