ep5
マイペースな投稿頻度でゆったりやっていきます。
100PV有難うございます。
目が覚めたら朝だった。
どうやら寝てしまっただけのようだ。
体が重い。がんばって起き上がると胸のあたりが少し痛い。
「お目覚めですか、坊ちゃま」
「セバスさん、おはよう。」
「旦那様より伝言を仰せつかっております。元気が出たらセバスと書斎へ来るようにと。」
成程、魔法を勝手に使ったお説教か。
流石にあんな魔法を室内で3歳が使ったとなれば騒ぎにもなるか・・・
落ち込んだのが顔に出たのか、セバスチャンが優しい顔で口を開けた。
「旦那様は理不尽に怒ったり、責めたりするようなお方ではありませんよ。
むしろ、ずっと寝ていることを心配していたぐらいです。
奥様も、お嬢様方も様子を見に来ておられました。」
そういって、視線を枕元に落とす。
目線を追ってみれば、きれいな魔力結晶やかわいいぬいぐるみが置かれている。
そうか、心配させちゃったんだな・・・
「少し胸のあたりが痛いぐらいで、問題ないです。お父様のところへ行きましょう。」
「かしこまりました。すぐれないことがあれば何なりとおっしゃってください。」
話しているうちに体も少し軽くなった。
魔力結晶をポケットに、ぬいぐるみは抱きかかえてベッドから降りセバスチャンと書斎へ向かう。
途中、後ろからミューシャ姉さまの気配を感じたが気づかないふりをした。
書斎について、セバスがドアをノックする。
「旦那様、アレン坊ちゃまをお連れ致しました。」
「入ってくれ。」
「失礼いたします。」
ドアを開けると、少し疲れたような顔でにっこりと笑うアレクシスの顔があった。
「アレン、無事でよかった。心配したんだぞ。」
「ごめんなさい、お父様。」
「何があったか教えてくれるかな?」
俺は覚えてる限りしゃべった。
初級魔術の本の詠唱を試したこと、火、風、闇と順番に使ったら部屋が暗くなったこと。
慌てて火の魔法で明かりをつけようとしたところ、急に眠くなったこと。
話していくうちに、心配そうだったアレクシスの顔が和らいでいくのがわかった。
「なるほど、魔術を使って魔力切れを起こしたといった感じかな。
アレンは賢いから、本がもう読めるのはすごいことだ。
だけど、何かするときはちゃんと言わないとみんな心配しちゃうだろ?」
「はい、次からはきちんと話すようにします。」
「うん、反省しているならよし。じゃあ、お母さんとお話ししてくるから
アレンはゆっくり体を休めておきなさい。」
「わかりました、お父様。」
そういって、部屋に戻った。
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アレンと話をした後、アレクシスはミシリスのところへ向かった。
あまり心配そうにすると、子どもが不安に思うかもしれない。
そういって部屋で待っていてもらったが、一緒にいてもよかったかもしれない。
思った以上に、アレンは落ち着いていたしちゃんと悪かったところも理解していくれていたようだ。
ノックをして、ミシリスの返事が聞こえたのでドアを開ける。
「どうだったの?泣いたりしてなかった?」
「あぁ、小さな子供とは思えないぐらい落ち着いていたよ。」
「よかったぁ~!、起きてこないときは心臓が止まるかと思ったのよ!」
「魔力不足で寝込んでいるだけだって、シスターも言っていただろう?心配しすぎだよ。」
「あなたこそ、いの一番に駆けつけて大慌てだったってメアリーが話していたわよ?」
「おっと、その話はそこまでだ。とにかく、今後のあの子の話をしようか。」
ソファーに腰を掛けて温かい紅茶を一口飲み、ゆっくりとミシリスを見て話す。
「あの年で本も読める。読んだ魔術書で魔法も使える。あの子はすごい才能の持ち主かもしれない。」
「あら、親ばかみたいなこと言うのね。でも私もそう思うわ、今から私が教えてあげたいぐらい。」
「俺としては、ミューシャのように剣に興味を持ってほしかったんだがな・・・」
「男の子には剣を教えたいって、アリアが生まれる前からいってたものね~」
第一子が生まれる際、耳にタコができるほど話し合った内容だ。
男の子は剣、女の子は魔法を。
まぁ、結局はどっちであろうと妖精姫が祝福に来ていたので妖精魔術師が確定していたのだが・・・
「まぁ、才能は伸ばすに限る。あの子のやりたいことをやらせたい。」
「そうね~。でも、あなたの顔はやらせていいのかって顔だわ。」
しまった、不安な内心が顔に出てしまっていたらしい。
正直、今のままあの子を育ててしまっていいのだろうか。
そんな気持ちが胸の奥にずっと引っかかっていたのだ。
なにせ、本人から聞いた話では闇の魔術を行使した際にあの影を作り出したのだから。
「ミシリス。俺はあの子に魔法は教えれない。なぜならあそこまで深い闇魔術は魔族との戦闘以外で見たことが無いからだ。」
「わたしも、あの影を見たとき昔を思い出したわ。魔王幹部でも襲いに来たのかってぐらいよ。」
「だから、魔法は母から教えてもらうようにというつもりだ。闇の魔法が暴走しないように、そして悪用しないように教えていく必要がある。」
「わかったわ!まかせて!」
アリアは妖精魔術を、ミューシャは剣に興味を持ったせいか子供に魔法を教えれるのが嬉しいと言わんばかりの笑顔で、ミシリスが小さくえいえい、おー!としている。
「俺は、あの子に他人を傷つけないよう教育していくつもりだ。」
「あら、当たり前の事をいうのね?」
「あぁ、ただあの子が他人を害するようになったら何か、こう、いやな未来が見えるというか・・・」
「元勇者の感、ってことね。どういう育て方にせよ、私が気に食わないことがあったら話し合いよ。」
「何も起こらないに越したことはないがな・・・」
そうやって、あれこれ話しているうちに日が落ちていくのであった。
あれ、また僕なにかやっちゃいました?
誤字、脱字があったら教えていただければ幸いです。
文章が読みにくい!読み方を振れ!等の要望も受け付け中です。




