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転生は運命か偶然か。  作者: 今、この時を楽しむ。
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ep2

レッツ転生!

暗い、息が苦しい。

病院に運ばれた?

何かに引っ張られる感覚と水中から引き揚げられたような空気とのふれあい。

背中に衝撃を受け、口の中にたまっていた血が吐き出されるような感覚。

空気が肺に入ってきたのか、呼吸ができる感覚がある。

・・・くるしい、ここはどこなんだよ!


「あ~~!あぎゃあ~!」


上手くしゃべれないのか、喉から出るのは赤ん坊の泣き声のような情けないものだった。

いや、赤ん坊のようなではない。

赤ん坊そのものだった。


「xxxxxxx!xx、xxxxxx!」

外人のおばさんが何か言っている。

自分の母であろう人に抱き上げられる感覚。


・・・眠い。

ひとしきり声を上げた後、眠気に体を預け深い眠りにつくことにした。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


俺が転生を自覚するのに、そうかからなかった。

手を見れば赤ん坊だし、満足に言葉も出てこない。

そもそも、言葉が理解できないまま過ごしていたら日本語ではない言葉が聞こえてくる。

最初は外国でのどかな田舎村に来たのかと思ったが、そうではなかった。

歩けるようになった頃転んで顔に傷ができた。

母がすっ飛んできて何かぶつぶつ言ったと思ったら掌が発光し顔の痛みが引いていった。

そこで分かった。ここは異世界なんだと。


異世界と分かってからはいろいろなこと見て、聞いて、家中を探索した。

まずは家族構成。

父と母、姉が二人。そこに生まれたのが俺ってわけ。

家は広く、メイドや執事なんかもいる。

ここで家族紹介をしておこう。


父:アレクシス・ユーシス

書類仕事をやったり、剣をもって家を出たと思えば汚れて帰ってくる。

母:ミシリア・ユーシス

朝から家の近くの建物に行く日もあれば、出かけて疲れて帰ってくることもある。

長女:アリア・ユーシス

おっとりとしたお嬢様系のお姉さまだ。怒ったとこを見たことない。

次女:ミューシャ・ユーシス

姉の元気を持ってきたかのように元気で気が強い。


家族ではないが、うちには専属の執事1人とメイドが二人いる。

執事はセバスチャン、メイドはメアリーとジェーンだ。

苗字はないらしい。


家はユーシス領という辺境で、父は領主だということ。

家は広いが、豪邸というほどでもない。

実にテンプレ的な異世界転生といえよう。

もしかしてチートな能力でもあるのかと思い、心の中でステータスと唱えたが何も起こらなかった。

世界はそう甘くないらしい。

そもそも、転生するときに女神なんてものに合わなかったし声も聞いていないので当たり前である。

しかし、甘いものはある。

そう、赤ちゃんは母親から母乳をもらい姉にかわいがってもらい父と遊んでもらえる。

うんちやおしっこをしたら泣けばいい。おなかがすいたら泣けばいい。

自由最高!赤ちゃん最高!

これは確かに、赤ちゃんプレイが前の世界にあったのもうなずける。

しかし、赤ん坊だから何をするにも体がうまく動かせなかったりすぐに眠くなったり。

不便ではあるが、日々できることが増えていく毎日はとても楽しいものだった。


しょうーがねーだろ、赤ちゃんなんだから。

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