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蘇生の後で

俺は、掃除用具室の中で目を覚ます。

俺が死んでから何時間経ったのだろうか。

女神。あれは、夢だったのだろうか?


「う……いてて……」


そう言えば、全身をタコ殴りにされた後だったっけ。


俺は立ち上がり、ロビーへと向かう。


ロビーには、クランのメンバーが集まっていた。

俺が殺されたのは、夜。

【陽キャラバン】のメンバーは、昼間は討伐に向かい、夜にはクランに帰ってくる。

となると、少なくとも丸一晩は気絶していたことになる。


ロビーには、俺を殺したサンも混ざっていた。


「サン、お前の武具、なんかイカ臭くない?」

「ああ……取っ手もヌルヌルしてるし、気になって討伐にも集中できねえよ。気持ちわりぃ。」

「なあ、お前、今日の調子も悪かったし、最近、チーフの座を狙って気負い過ぎなんじゃないのか?」

「う、うるせえよ!」


サンは、他のメンバーと何やら言い争っている。

サンはこちらに気付くと、険しい表情で俺の方に詰め寄る。

「テメェ……生きてたのか……」


俺は、勇気を振り絞って声を出す。

「な……なあ、何か一つ言う事があるんじゃ無いのか?」

「……テメェ!調子に乗ってんじゃねえぞ!」

サンは、俺の胸ぐらを掴む。


「今日の討伐だってやたら調子が悪い……!お前、俺の武具に何か細工してんだろ!」

「おい、サン!流石に見苦しいぞ!少し休めって!」


俺は、サンの目を見つめ、小声で呟く。

「また殺すのか?」

「……ッ!」


流石のサンも、俺の胸元から手を離す。

人目も多いロビー。不機嫌なサンが暴れれば、彼のリーダーシップは低落。チーフ争いに不利に響くだろう。


サンは深呼吸し、落ち着きを取り戻した後、俺に向かって頭を下げる。

「ジル、悪かったな!俺も少し、冷静じゃなかったみたいだ。」

「おお」「やれやれ……」


謝罪の言葉。

まさか、本当に聞けるとは思わなかった。

例え、形式上だったとしても。常に迫害されてきた俺に対して、頭を下げるなんて。

俺は、こみ上げてくる涙を堪える。


女神による蘇生。あれは嘘ではなかった。

自分の未来は、自分で変えられる。


俺の未来は、少しづつ、自分の行動で変えていこう―――!


「サ、サン……俺も」

「おい、ミア!」

「は……はい……っ!」


俺の言葉を遮るように、サンが命令する。


「マンコ、出せ!!!!!!!!!」

「……!?!?」


サンは、ミアのスカートをたくし上げ、手を突っ込む


な、なんてことだ……!!


俺は、突然のその行動に、動悸を抑えることができない。

サ、サン……!腹いせに、俺がミアに気があることを知ってて、わざと……!


トントントントントン……

「あっ♡ いやぁ……♡♡」

サンは、ミアの腹部を人差し指で執拗にノックし始める。


あれはサンの【強制発情】!

元は、モンスターの硬い外骨格に細かな振動を送ることで、内側から破壊するサンの特技だったが……

それを人間のメスに応用した『セックス技』だ!

外部からねちっこく細かな振動を送られた子宮は、誰であろうと強制的にチンポを求めてしまう!


強者男性の、遺伝子!

強者男性の、遺伝子を求めて、マンコが!

俺の、ミアのマンコが、開いていく!


ビチョビチョビチョビチョ……


ミアの足元に、波紋が広がっていく。

あれは―――糸を引いている―――【マン汁】 だ!!!


「いよいよ、準備完了みたいだね……♡」

サンは、ニヤリと笑い、俺の方を見る


「全部、お前のせいだ!テメエの意中の女を、俺が孕ませてやるぜ!!」

サンの睨みつけるような目線から、そんな声が聞こえるようだった。


俺は、勃起する。

締め付けられるような胸の感覚。あの嫌悪感が、俺を再び襲い始める。


俺は、また何も変えられないまま、失ってしまうのか……!?

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