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カナタノショコ  作者: まきなる
1/14

あわあわあわあわ


「あわわ!あわわわわ!」


「あわあわわ?!?!」


 排水溝に溜まった泡達が、何やらお話をしているようですね。一体、何をお話しているのでしょうか?あ!耳をすませば、聞こえてくるようです。ほらほら!あなたもどうぞ。



「ねぇねぇ!宇宙の全てがわかった!」


「何言ってんの?!?!」


「だって!宇宙ってきっと僕たちみたいにふわふわ~って存在するんだよ」



 思ったよりも、壮大なお話のようですね。


「ふわふわって、何もわからないよ!」


「美味しそうだね。綿あめみたいなのかな」


「綿あめ食べたことがあるの?」


「無い!」


 元気にお話していて微笑ましいです。あれ、どうしたのでしょうか?泡達の様子が何かおかしくなってきました。


「あわわ!もう時間がない時間がない!」


 そうです。泡が消えてしまう時間が、もうすぐそこまで来ていたのです。


「どうしよう、どうしよう!」


「待って!君は宇宙の全てがわかったんだよね?」


「うん」


「じゃあ私たちがどうなるのかも、わかるのでしょう?」


 フルフルと体を揺らして答えます。


「わかるよ!」


「じゃあ、何があるの?」


「えーっとね!この先にh―」


―パチュン


―パチュン、パチュン、パチュン


 泡達は流れていきました。何をお話したかったのでしょうか。もう誰にもわかりません。ですが、こちらにも、こちらでも声が聞こえて来ますね。さぁ、あなたも耳を澄ましてみてください。きっと、次の声が聞こえてくるはずです。


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