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【詩集】Shangri-La

ふりをして

作者: 野鶴善明


 振り返って

 見たふりして

 あちらを向いて

 見なかったふりして


 うなずいて

 聞いたふりして

 とぼけた顔して

 聞かなかったふりして


  ごめんね

  先を急いでいるんだ

  行けるところまで

  行かなければ

  いけないから

  

  誰に言われた

  わけでもないけど

  そうしないことには

  気が済まないから



 考えたふりして

 お茶を濁して

 やったふりして

 そっと脇へ置いて


 慌ただしさに

 飲み込まれないよう

 心の花を

 もみつぶされないよう


  ごめんね

  先を急いでいるから

  どこまで行けるかは

  わからないしても

  進めるところまで

  進みたいから


  渇いた喉が

  水を求めるように

  心が望んでいるのは

  道を急ぐことなのさ



 振り返って

 見たふりして

 あちらを向いて

 見なかったふりして



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