表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/76

2-8 発見

登場人物まとめ

A[整備班 自動車関係に詳しく体も声もでかいが気弱な所もある]

B[研究班、高齢の女教授で研究以外に興味が無く性格がキツい]

D[研究班、研究肌で声が小さく話す前に少し貯める癖がある]

E[整備班、体躯のわりに運動は苦手だが他は多芸で飄々とした性格の個人主義]

G[偵察班、体は大きいが器用貧乏で非日常を好む変人で親しい人間には語尾を伸ばす癖がある]

K[施設班、工学に詳しく冷静沈着で天才肌なまとめ役] 

O[施設班、少し気弱でオタクっぽいが機械やドローンに造詣が深い] 

P[遠征班、小柄だが朗らかで野外での活動の才能が高く一度見た風景を忘れることが無い] 

S[遠征班、糸目で音楽や文学に詳しいムッツリスケベ] 

T[遠征班、小柄だが自転車が趣味で体力が高い人の好い性格] 

H[遠征班、元学芸員の歴史オタでフィールドワークの経験から重機を動かせ体力もある]

I[偵察班、長身痩躯で極めて性格が善性な人物] 

それほど時間がかからぬうちに二人は4階建てのビルの屋上へ到着、そこは外階段により直接屋上まで行ける建屋であった。


「ふぅ・・・この装備で階段を上がるのはしんどいなァ」


「ええ、クールベストの保冷材もほぼ溶けかけてますし、あまり汗をかかないように動きたいところですね」


「そうさな、本来ならもう戻れている時間なんだが・・・しゃあないな、いつだって運は最悪よォ」


 悪態をつきつつも手早く小型のドローンとモニター、コントローラーを背嚢から取り出す。


「飛ばす、周囲の警戒は頼んだ」


「了解です」


 殆ど音を立てず、20㎝四方のサイズも無いドローンは空へと飛び立つ。反射防止の薄い灰色の塗装をされたドローンは街中でもなかなか視認し難い。


 Gが睨むモニターには前方、下方、そして魚眼レンズのような高視野の画像が映し出されており、流れる風景がドローンの速度を示していた。


「・・・奴らを発見、うーむ、一定の方向に動いている奴らが多いな」


「何かいました?」


「いや、まだ他には見えんな。もう少し進む・・・お、群がってるな!集まりすぎてて下に何があるか見えん。ちょいとどいてくれよ・・・お、見えた!」


「予想通りですか?」


「ああ、男の死体だな・・・学生服、か?なんたってそんなもん着てるんだかなァ」


「学校なんて相当前に閉校してましたしね、集団生活が危ないとかで」


「そうさなあ・・・男の死体なんて見ててもつまらんが」


「え?女性ならいいんですか?」


「おうよ、若い女性のほうが見ごたえあるだろ?スプラッタ映画やホラーゲームでも、なァ」


「・・・僕には理解できませんね」


「ははは、それが普通さな」


 笑いながら話すGにIは眉を顰めるものの、殊更言及はしない。Iは極めて常識人ではあったが、広い度量も持ち合わせていた。そんなIから見ればGは歪ではあったが、一方では案外仲間思いであり言葉ほど乱暴ではないこともまた知っていた。


「だが、他にも動いている奴らがいるな・・・バッテリーはまだあるし追ってみる」


 モニターには死体に群がるゾンビ以外にも、少し離れたところで同じ方向に進んでいる一団が映されており、スティックを倒して後を追っていく。ゾンビを追い、先頭をとらえ、高度を上げ少し横に退避。


「おお、逃げとる逃げとる」


「生存者ですか?」


「おう、ドローンが見つからないようにずらしたから少し見にくいが・・・少し拡大、と。お、こりゃさっきの死んでるやつの仲間か!」


 モニターにはまだ高校生くらいの息を切らせて逃げる小集団が映し出されていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ