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2-7 違和感

登場人物まとめ

A[整備班 自動車関係に詳しく体も声もでかいが気弱な所もある]

B[研究班、高齢の女教授で研究以外に興味が無く性格がキツい]

D[研究班、研究肌で声が小さく話す前に少し貯める癖がある]

E[整備班、体躯のわりに運動は苦手だが他は多芸で飄々とした性格の個人主義]

G[偵察班、体は大きいが器用貧乏で非日常を好む変人で親しい人間には語尾を伸ばす癖がある]

K[施設班、工学に詳しく冷静沈着で天才肌なまとめ役] 

O[施設班、少し気弱でオタクっぽいが機械やドローンに造詣が深い] 

P[遠征班、小柄だが朗らかで野外での活動の才能が高く一度見た風景を忘れることが無い] 

S[遠征班、糸目で音楽や文学に詳しいムッツリスケベ] 

T[遠征班、小柄だが自転車が趣味で体力が高い人の好い性格] 

H[遠征班、元学芸員の歴史オタでフィールドワークの経験から重機を動かせ体力もある]

I[偵察班、長身痩躯で極めて性格が善性な人物] 

その後も少しの間、周囲を探索した二人はカフェの椅子に座り小休止をとっていた。


「あと使えそうなのは内燃機関発電設備と自家発が付いた井戸くらいかァ・・・」


「発電設備は運ぶには大きすぎますね、軽油が半分くらい残ってたのが幸いでしたけど。井戸のほうの発電機くらいなら運べそうですね」


「そうさな、この手の予備は幾らあってもいいだろ。ただ・・・うーむ、やるなら人数が結構必要だなァ」


 発電機は有名メーカーで質が良かったものの、備え付けとなっていたため取り外す手間と時間を考えると必ずしも回収すべきものではないとGは考えていた。


「そのあたりは帰った後相談しましょう。そろそろ、臭い袋の時間も迫ってきてますし」


「おう、休憩ポイントまで撤退してさっさと帰るかァ・・・そろそろ夕方も近い」


 二人は背嚢を背負うとガソリンスタンドを後にし、来た道を引き返すことにした。


 問題なく道中はゾンビと遭遇することなく来れていたが、ふと、IがGの肩に手を置いた。


「なんか、来た時よりもこのあたりのゾンビ、少なくないですか?」


「・・・確かに、妙だな。警戒しながら進むしかないか、最悪夜までに休憩所まで行かないとなァ」


「ええ、行きならそのまま撤退も出来ますけどね。今回は運が悪いですね」


「HAHAHA!何を言っているんだ―――いつだって最悪さ・・・そうさな、最悪ついでに、武器も変えておくか」


 刺股の柄は伸縮するようになっており、カチカチと小さな金属音を立てて背嚢の横にあるストックへと仕舞われた。代わりに左の腰のポーチに取り出した警棒型スタンガンを、そして右には―――


「Gさん、撃てますか?」


「おう、余裕余裕」


「・・・すいません、僕は代わりに前を進みます」


「おう、よろよろ」


 コンパクトタイプで携帯にも便利、スポーツ用として、インターネットで簡単に手に入る優れもの。静音性にも優れた高品質。


「130ポンド、ピストル型クロスボウ・・・やっぱかっけェなァ」


「よくそんな重いの引けますね・・・僕のは80ポンドですよ」


「まあ、なァ・・・一応就職してから運動はしてた」


 Gは自分の過去の運動歴を思い出す・・・それは散々なものであった、間違いなく運動神経は良くない。ただ、体格はあり、ルーチンワークも嫌いではなかった。そんな男が20の半ばも過ぎてそろそろ体力が厳しいと感じて行く場所、それがジム、そしてそれなりの筋トレ。週二回、3時間程度のややストイックなトレーニングはそこそこの力こぶをもたらしていた。

 大抵の人間は黙々とそこで運動を行い、一言も喋ることなく帰っていく空間をGは嫌いでは無かったことを思い出した。そしてまたそれが何かのサークル等とくらべてひどく地味で暗いものであったのかを。


「いやいや、ミスター・Iだって体力結構あるじゃん」


「いやぁ、介護のバイトって体力ないときつかったんで・・・」


 Iは昼は小さな病院で事務仕事をしつつ、奨学金返済のため夕方からは介護士のヘルパーのアルバイトをしていた。さらに、大学で法律を学んでいたために夜は司法書士の試験勉強まで行うという、まさに真面目に生きていた。


「まァ、生きてて何が活きるかってのはわからんなァ」


「まったくです・・・やっぱり、『人』ですかね?」


「わからんが、可能性はあるなァ、とりあえずどこかのベランダか屋上でドローンを飛ばそう」


「ええ、念のため往路でも目星はつけてあります、先導します」


 Iは刺又を握る手に力を入れると、少し歩くペースを上げて進みだした。


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