1 始まりの音
タイトルが「序章2」になると言ってましたが、違うタイトル名になりました。許して下さい。2回目の投稿ですが、まだ慣れていません。色々、謎な部分もあると思いますが広い心で読んで頂きたいです。
始業式のあの日から数日後の金曜日。高い頻度で外出をしたのは本当に久しぶりだった。
「よーし終わったー。煌太朗、帰ろーぜ。」
俺も煌太朗も帰宅部なのでさっさと帰る。
喫茶店へ寄り道した後、煌太朗と別れる。こんなに充実した一週間は本当に久しぶりだ。今までゲームばかりだったので、体が追いついてない。
「家帰ってさっさと寝るかー。」
寝ることのみを考え自転車をこいでいると、肩にかけていたカバンの紐がちぎれて落ちてしまった。慌てて拾うとお守りが無くなっていることに気がついた。
「あれ 、どこいっちまったんだろう。」自転車を停め今来た道を振り返るとすぐそこの電柱のそばに落ちていた。
「あったあった、良かったー。」
拾おうとすると耳の中に違和感が出来た。高速のエレベーターでビルの40階へ登った時のようなものを感じた。落ち着いて唾をのみ、耳の状態を安定させる。もう1度拾おうとすると、聞いたことの無いような高くて嫌な音が聞こえた。その音はどんどん大きくなり、鼓膜に釘を打ち付けられているみたいに痛くなってきて、俺は道で転がってしまった。
「うわあーーーーー!痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い。」
鼓動が早くなり、呼吸も荒くなってた。どんどん音が聞こえなくなってくる、さらに意識が遠のいていく……
気がつくと俺はベッドの上で寝ていた。
「ここ、どこだ?」
周りには俺が寝ているベッドと机と椅子のセットがあるだけ。唯一、身につけていたものだけがいつもと同じだった。
「おーい誰かいるかー?遠くの方は暗くて見えないんだが…」
俺の声は怖いほど美しく響きわたる。いや、怖い。
「何が、どうして、こうなった…」
必死に思い返す。
ガタン!
何かが落ちた様な音がした。周りを見渡すと机の上に白い箱があった。中を見ようとするも、開けられる場所がない。必死に箱を観察するが、開け方がわからない。
箱を開ける事を諦め、布団にくるまり、箱を撫でながら円周率を唱えていると、周りが明るくなったのを感じた。恐る恐る外を見てみると、そこには、1人の可愛らしい女の子が立っていた。
登場人物を上手く使えていませんね。これからゆっくり書いていこうと思いますので、是非よろしくお願いします。