序章1
初投稿です。初心者!というような話です。語彙力が足りておらず、なかなか分かりずらい表現、言葉も含まれていると思いますが許して下さい。楽しんで頂けたら幸いです。
ジリリリリリリ ジリリリリリリ
アラーム音が脳内に響く
「ん…んん…」
そっとアラームを止め、時間を見る
『8:02』という表示を見て、しばらくの沈黙の後もう1度見た。
「ゔぇーーー?!ちょい待て待て。」
よく分からない言葉を発しながら1人焦って身支度をしていた。
「あー、お兄ちゃんおはよー。今日始業式でしょ?私もだから行ってくるねー」
「おはよー、じゃねえよ。起こしてくれよー!」
高速で階段を降りながら妹(時葉 ときは)に何故か怒る。
「とりあえず急ごう。」
慌ててとった食パンを咥えながら自転車をこぐ。
「おい、もうどうすんだよーー!」
***
始業式という事を忘れて登校時間よりも30分早く登校した拓翔はなんとも言えない悔しさに浸っていた。
昨年の今頃は家から1度も出なかった拓翔が、新学年からは頑張ると言いだして、その時には時葉や母親に「どうしたの?」「私、今日死ぬかも。」と、それはそれは色々と言われた。
正月に不思議なお守りが自室の窓にくっついていた。「アニメや漫画みたいに何か起きるのかなー?」という期待を寄せ、毎日過ごしているが至って何も起きなかったのだ。だから、学校に行くと何か変わるかもしれないと思い、実行に移したのだ。どんなでもいいから引きこもりは止めて、楽しく暮らしたくて…
教室に入ると俺は自分の席に着いた。同じ学校なのに周りにいる皆の事をほとんど知らない。
「うう、どうすれば…」
不安が募り、これからの事を考えていると
「お、拓翔じゃん。久しぶりだな。」
聞き覚えのある声だ。顔をあげるとそこには、中学校の頃から仲の良い煌太朗がいた。不登校の時には電話をするくらいで会うのは久しぶりだ。
「お、おはよう。」
「おはよ、まさか教室で座っているとは…思ってもいなかったよ。」
「俺も行く予定を伝えてなかったな。これからは学校に行くようにするから、よろしくな。」
久しぶりの友人との会話で緊張していることを隠しながら話していた。
チャイムが鳴り担任が入ってきた。
「はい、おはようございまーす。新学年スタートし今日からみんなも2年生!新学年始まりの日には必ず転校生!ということで、紹介しまーす。入ってきてー。」
朝からテンション高めの担任についていくのはキツい。それにしても、転校生なんてよく見るシチュエーションだ。
ドアが開く。
「はじめまして、高槻詩音といいます。みんなと沢山話して仲良くしたいです、よろしくお願いしますね。」
こ、これは…なんとも言えない美少女だ。
「はい、じゃああそこの空いてる席にすわってー。」
担任は俺の横の席を指差しながら言った。
高槻さんがこちらに向かって歩いてくる
「俺は嶋拓翔、高槻さんこれからよろしくな!」
思い切っていきなり自己紹介をしてみる。
「ん?呼び捨てでいいよ、嶋君こちらこそよろしくね。」
こんな俺だがすんなり会話が出来た。根拠は無いが高槻とは仲良くやれそうな気がする。これからのことを考えると期待が高まってくる。よしっ、頑張るぞー!
読んでいただきありがとうございます。
次回、序章2を予定しております。
※一応この文章は「異世界もの」になる予定です。