第93話 歌って戦える
出雲ホテルのイベントホールで、バンドのユニットがコンサートを開いていた。
ん?
「ハート&ソウル」?
ロックボーカリスト・マエダ・ケイジである。
「歌はいいんだけど・・・
ユニット名がねぇ・・・」
私は、脱力した。
「「イカれてるイカの天丼バンド」ですか・・・」
「りゃくして、「イカ天」なの。」
むむ・・・
これは、すごい神波動だ。
歌と神波動の掛け合わせは、テティス王太子に匹敵するんじゃなかろうか。
「気乗りはしねえが、見せてやるよ。
これがオイラの魔装甲冑・・・
YMK-002S1カブキモノだ。
オイラは、軍人の一族の出でね・・・
バンドを組んで、歌いまくっていた過去の同名の人に倣って、「コレ」で食っていたわけなんだが、話だと「超魔王」が復活しそうだっていうじゃねえか。
そしたら、歌えなくなっちまう。
そこへ、ヘクセンティアールの姫様のシステムって訳だ。
「超魔王」の奴にオイラの歌・・・
聞かせてやるぜ!」
頼もしいな!
熱○バサラのようだ。
「あんたの歌もいけてるって聞くぜ。
一緒に戦うときは、聞かせてくれな!」
「どうでしょう。」
「謙遜は、控えるもんだぜ。」
「そーなの!ママ、おうたがうまいの!おにいちゃんの言うとおりなの!」
マエダ・ケイジ かのお殿様の甥がモデル。
でも、中身は可変戦闘機で歌う歌手です。




