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第89話 実験

「さてと・・・」


一戦交え、私たちは、キティルハルムに帰国していた。


「なにするにゃ?」


ナキが尋ねた。


ここは、王宮錬金術工房・・・


「そう言えば、姫さま。孔雀石で、実験したいって言ってたにゃ。」


ここに、邪馬台国の提督と、ラムンセンの王子様がいるのだが・・・


「えーと・・・」


私は、孔雀石を取り出し、台に載せる。


「ま・・・まさか・・・」


ヒデアツは、顔色を変える。


そうよ!


そのまさかだ!


がつーん!


私は、オリハルコンのハンマーで、孔雀石を粉々にした。


「うーん・・・イリア。試験管とゴム栓のセットをお願い。」


「はい。」


イリアは、試験管のセットを持ってくる。


そこには、試験管が立てられた試験管立てがある。


試験管に、粉々にした孔雀石の粉末を入れる。


「私の理論が完璧なら・・・」


やがて、孔雀石から、色が抜け落ち、茶色に変わっていく。


「こ・・・これは・・・銅の粉!?」


「錬金術の技術!?」


「違います。「科学導師」の術です。」


そう。


「いいですか?

金剛石ダイヤモンドは、炭素を重ね合わせて合成できます。

そして、孔雀石は「地球」では、「緑青」であるとされていました。」


「緑青・・・」


「!!!酸化銅!?まさか!?いや・・・だとしてもためらいなく・・・」


私は、孔雀石を「酸素」と「銅」に分解して見せたのだ。


「こういうことを、キティルハルムの錬金術師や科学導師はやります。

もっとも、私の「術」を使える人は極僅かですが。」


キティルハルムの民は、基本こんなんです。

ミリアムも元々、宝石に頓着はなかったのでした。

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