第836話 第二次探査計画
パスキールの、ホープメイカー内・・・
指令室に設置された、国連総本部・・・
ここで、国連総会が開かれていた。
「まったく・・・
開拓事業に忙しい、惑星ミリアリアの殿下まで呼び出すとは、何考えてんねん!」
とは、スパコーンの言だ。
「時期尚早です!
候補者が、決まっているとはいえ、まだ準備不足です!」
私は、国王たちに怒鳴りつけた。
「うむ。
ミリアム陛下の言う通りだ。
次なる惑星が、安全な場所とは限らん。」
アルナスが言った。
「うん。
惑星ミリアリアのように「無人」とは限らないからね。」
と、ジョルジュ。
「国王がたに言っておこう。
地球の歴史でも、証明されていることだが・・・
人類が存在しているとして、もし我々の文明が圧倒的に進んでいた場合・・・
どうなるか・・・
ヘタをすれば、一方的に「侵略」することとなる。
もし、相手側の抗体能力が我々より下ならば・・・
本来ならどうでもいい病を持ち込んで、「全滅」させてしまう危険性すらある。
どうお考えか?」
アルナスは、まくしたてた。
「そうだな。
アルナス卿の言も一理ある。」
「侵略は、極力避けたいものです。」
トラルティール王や、ラムンセン王を始めとする「穏健派」は、三賢人に賛同するが・・・
「我らは、戦争が終わったことで人口が増え始めておる!
宇宙連合同様、宇宙開拓を本格的に始めねばならぬ!」
「うむ。
銀河連合やその他の国家とも連携がとれんでは、話にならん!」
処置なしか・・・
「ちょっと待ってください!」
立体映像のライティアが、口を開いた。
「「橋頭保」の「惑星ミリアリア」は、まだ「星都ユニティリア」の開発がようやく形になってきたんですよ!
いきなりおっしゃられても困ります!」
ミリアム:ありゃあ・・・
これは、問題だ・・・




